小さな一歩

2019-10-17 07:39

私の夢の一つは、交通事故による負傷(深刻でないもの)が新聞の一面を飾ること。それはまだ遠い先のことであり、多分私の脳が活動している間は現実のものとはならないと思う。しかしこういう「小さな一歩」も存在する。

Two US senators plan to introduce legislation that would equip every new car with technology to block drivers who are over the limit.

引用元:Technology could end drunk driving, and the US may even mandate it - Roadshow

アルコールを規定以上に摂取したドライバーが運転するのを禁するする装置を新車に装備するような法律が検討されているのだそうな。

アルコール検知、いねむり検知の技術が語られてからもう何十年も立っている。そろそろ「それがないと禁止」にしてもいいと思うのだ。

2018年に全国で起きた交通事故による死者数は前年比162人(4.4%)減の3532人だったことが4日、警察庁のまとめで分かった。統計が残る1948年以降で最少だった17年をさらに下回り、同庁の担当者は「交通安全教育や取り締まりなどに取り組んだ結果だ」と話した。

引用元:【図解・社会】交通事故死者数の推移:時事ドットコム

教育や取り締まりの強化。それは結構だ。しかしエンジニアならば誰もがそんなことでは事故は根絶できないことを知っている。

こうした小さな一歩のニュースを聞くのは心強いことである。それが小さなものでも前進には違いない。


誰がAndroidを作れたのか

2019-10-16 07:35

何度も書いたことだが、Microsoft がWindows Phoneを出す時「これで三国志が始まる」と思った。私は間違っていた。Windows Phoneは消え、MicrosoftはAndroid搭載の2画面スマホを発表した(まだ売られてはいないが)

なぜこうなってしまったのか?理由はいろいろあるだろう。昨日読んで一番ふにおちたのはこの文章である。

筆者から見ると、問題のかなりの部分はMicrosoftの姿勢にある。あまりにも長い間、スマートフォンを標準的なデスクトップの小型版くらいにしか考えなかったのだ(かつては「Pocket PC」というブランドまであった)。

引用元:マイクロソフトが「Android」を作っていたら、世界はどうなった? - CNET Japan

スマートフォン向けにもWindowsは存在した。Windows CEとかとにかくいろいろな名前がついていた。それはとても機能が制限されていた。いや、Windows Automotiveではこんなすごいことができます、とMicrosoftが宣伝しようが、実態はおもちゃのようなOSだった。

iPhone発表前のAndroidがどんなものだったかは実際に触ってみないとわからないし、それは私にはできない。iOSの何が驚異的だったといって、PC用のOSを、それほど機能を落とさずそのまま組み込み機器にのせたことにある。おそらくこれがMicrosoftに超えられない壁だったのだ。

かくして今やAppleは「iPadはPCの何割より高速だ」と宣伝するに至る。つまり2007年当時厳然として存在していた「PCと組み込み機器(携帯電話のことだ)の壁」は実はそんなにしっかりしたものではないとAppleは直感的に理解していたことになる。いくつかのレポートを信じれば、これはSteve Jobsの「無茶苦茶な決定」のひとつらしい。

Windows Phone上のOSはそれでも迷走を続けた。Windows Phone OS7があり、それと互換性のない8があり、とかそんな調子。このWindowsの迷走ぶりには学ぶ点がたくさんあるように思うのだけど、誰か本を書いてくれないかなあ。


使用は自己責任で

2019-10-15 07:22

MacのOSがバージョンアップされた。Catalina 10.15である。それにともない前から「このアプリはアップデートが必要です」と表示されていた32bit アプリがきっぱり動かなくなった。

まあそれはしょうがない。諦めたり、アップデートしたりして対処していたが、一つ問題があった。

理由はわからないが私のMac Bookは無線LANのご機嫌がよろしくない。家で使うと本来の1/5くらいのスピードしかでない。何かと問題があるレベルなので、Buffaloのこれを使っている。

ところがこれを動かすのに必要なソフトウェアがCatalinaになった途端動かなくなった。32bitでしか作られていないから。Buffaloのサポートに問い合わせたが「アップデートの予定は未定です」という返事(正確な返事がなんだったか忘れたが概ねそう言われた)

これは困った。他の製品もあれこれみてみたが、結局ドライバー(動かすのに必要なソフトだ)は32bitばかりのよう。さてどうするか。

というところで、このページを発見した。全く中身をチェックしていないから、ひょっとすると私の通信が全てどっかのサーバーに飛ばされているかも知れないが、今のところ順調にCatalinaで動いている。

今まで「使用は自己責任で」という文字をたくさん見てきた。ぼーっとそれらを読んでいたが、こういう時に使うのだなと実感した。

数時間後には後悔とともにこのページを削除しているかも知れないが、もしそうなら生暖かく見守ってやってください。


合わせ技

2019-10-11 07:32

消費税が上がった。0->3のときは大騒ぎだった記憶があるが、(いろいろな意味で)8->10は「はあ」というところである。

しかも今回は誰が考えたのか知らないが「キャッシュレス普及」との併せ技が炸裂した。キャッシュレスにすればなんとなく増税分はチャラにしますよ、という手法。これを考えた人間はなかなか素晴らしい。(システムにいろいろ問題があるのはさておき)

何に驚いたといって、Amazonのマーケットプレイスでものを買ったらキャッシュレスで還元があったのには驚いた。理屈からいえばそうなのだが、Amazonで買うとき「キャッシュレス」とか意識していないからね。

この「合わせ技で新しい製品の普及を図る」というのは、高速道路料金を自動で払うETCでも使われたと記憶している。ETCならば、土日だったかの高速運賃が割引だったかな?そうすると皆競ってETCをつける。それまで「あのゲートは何に使うんだろうなあ」とぼんやり考えていたうちでも設置した。

というわけで、コンビニを支払いを全部PASMOにする私である。なんとかpayはポイント還元がどうとか好きな人はがんばればいいと思うが、私は面倒は嫌いだ。PASMOでお願いします。ぴっで話は終わる。ああ、早くApple Payに移行したいが、そもそも新しいiPhoneはいつ購入できるのだ、という話はまた別途。


世界初が大事

2019-10-10 07:22

ある企業の研究発表会に行った時やたら「世界初」とか「日本初」という言葉が飾られていることに気がついた。多分そういうお達しがあったのだろうと想像したが。

それを見ていて思った。世界初を作ることはそう難しくない。誰もがやらないようなどうでもいい事象を対象に選べばいいのだ。

空港リムジンバスと自動運転タクシー、自動運転モビリティが連携したサービスの提供は、世界初の事例だという。

引用元:空港と都心を結ぶMaaS実証実験の一般公募を開始--世界初の3ソリューション連携 - CNET Japan

「連携」といえば聞こえがいいが、ほとんどの行程はリムジンバス。少しだけ自動運転タクシーに乗り換え、最後に「世界初」のための自動モビリティに乗り換える。なんだこれは。

などと言ってはいけない。きっと関係者はとても苦労したのだと思う。関与している会社の数だけでも大変だ。しかし一歩引いたところからみれば「何だこれは」以外の感想を持ち得ない。そりゃ確かに世界初だろうけど。


WeWorkの歌

2019-10-08 07:26

WeWorkというレンタルオフィス、シェアオフィスの会社がある。少し前までは「急成長ですごい」ということになっていた。

何度か展示会でブースにいった。無料見学券ももらったが結局いかなかった。だってむちゃくちゃ高いんだもん。おまけに、結局何がいいのかわからないし。

多分そう思っていた人は私だけではなかったのだと思う。結局彼らの繁栄は虚構だった。

入社1週目でパーティー文化を体験したある女性従業員はこう語った。
「最初に参加した本社でのミーティングで、テキーラをショットで回し飲みするシーンがあって。なんて素敵な会社だろう!って思いました」
しかし、彼女がうんざりさせられるまでにそう時間はかからなかった。コワーキングで行われるイベントのたびに、酔っ払った入居者たちが彼女の尻をつかんだり、ゲロを吐いた酔っぱらいの後始末を彼女やチームの仲間が押しつけられたり、最悪の経験をしたからだ。

引用元:性差別、人種差別、サウジ王族との密会…まだまだ出てくるWeWork従業員「衝撃の新証言」【後編】 | BUSINESS INSIDER JAPAN

パーティーというものには常に危うさがつきまとっている。一時シェアハウスについて調べたことがあるのだが、定期的に行われるパーティーが素晴らしいと言う人もいれば、それが嫌だ、と言う人もいる。しかしweworkの場合はそれが度を越していたのだな。

こうしてWeWorkはかつてのUberのような企業だったということに、私の中ではなっている。UberがCEOを取り替えてまだ存続しているように、weWorkも存続しつづけるかもしれないし、しないかもしれない。今後もこういう企業がでてきてもてはやされることもあるだろうから、この企業のことは頭の片隅に置いておこう。


マーケティングの勝利

2019-10-07 07:12

少し前、世の中にマーケティングなる言葉があることを知った。今まで帰納的に得た定義というのは

「いかに売るかを工夫する」

ことらしい。なんとかキャンペーンをしかける。それを広報するために有名俳優を起用するとかなんとか。

つまるところ「売り方の工夫」であり、売るもの、サービスがきちんと存在していることが前提となる。ところが、そこを忘れる人が圧倒的に多い。

ペイペイが急に使えなくなって、システムエラーで使えないようですって、お客様に伝えたら舌打ちされるわ、怒られるわで、とんだ災難。。うちの店のせいじゃないのに
paypay側のトラブルだから使用する人も店のスタッフに怒るのほんと辞めて欲しい

引用元:希さんはTwitterを使っています

昨日の早朝近くのスーパーにいった。なぜ早朝行くかと言えば開店直後は空いていてレジにならばずに済むからだ。

ところが普段なら空いているはずの時間に長蛇の列ができている。なんだこれは、と思ったがようやく理由が理解できた。Paypayが死んでいたのだ。昨日は1日限定のキャンペーンの日だったらしい。でもって案の定システムがダウンし、レジが混雑しいたるところで長蛇の行列ができた。私のようにPaypayなんか絶対使わないと思っている人間にまで被害を及ぼすとはさすがである。

日本のWebサービスにはマーケティングはあるが、その前提が存在しない。そもそも存在していなければならない、いいサービス、堅牢なサービスがないのだ。そのゴミプロダクトを売り出すためのマーケティングが大成功すれば、世間は阿鼻叫喚の地獄になる。

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私が何年も続けているPokemon Goでも月に一度あまりでないポケモンがわらわら湧く日がある。すると大抵何かトラブルが起こる。何度もやっているのにトラブルはとても高い確率で発生する。

まあPokemon Goだから。Niantec(pokemon goをやっている会社だ)と諦めている。しかしそれが金銭に関わる部分で起こると話は別だ。

というかなんでpaypayとかLINEなんかに金を預けようと思うのかね。


駐車が好きな人

2019-10-04 07:27

車を運転するのが好きな人はいると思う(私はあまり好きではない)しかし駐車が好きな人はいないと思う。(少数の例外を除いて)しかし車を運転する以上、なんらかの形で駐車という作業を避けることはできない。皆が面倒だと思いながら「そういうものだ」と諦めている。

最近よく考えることだが、大きな変革とかヒットはこうした「皆が諦めている不便」を解消することで生まれる。iPhone登場以前にもスマホは存在した。ゴミだったが、皆そういうものだと思っていたのだ。いわゆるガラケーも存在していた。ゴミだったが、皆そういうものだと思っていたのだ。いきなり何を言い出したかというとこのニュース。

立体駐車場だって、決していいものではない。近くにある駐車場を探し出してクルマで向かい、らせん状のスロープを延々と回りながら駐車スペースを探すのは、人間にとって時間の浪費でしかない。おっと急げ!あの駐車スペースが空いているぞ──と思っても、実は小さな「ミニ」が隠れて停まっていたりするのだ。

こうした駐車の問題について技術者たちは、自律走行車によって解決できると考えている。ドライヴァーが目的地で降りたあとに自律走行車が自ら駐車スペースを探しに行き、帰路につくときには迎えに来てくれるわけだ。

引用元:自律走行の未来は公道ではなく、「駐車場」にあるかもしれない──近づいてきた完全自動駐車の実現可能性|WIRED.jp

イーロンマスクを除いて、自律走行車が数年以内に運転という作業から我々を解放してくれると思う人はいない。しかし人間を原理的には排除でき、しかも高速で走行する必要がなく、道路の完全な地図を比較的容易に構築できる駐車場ならそれが可能かもしれない。

少数の「乗り降りするところ」だけ用意しておき、あとは車が走って勝手に駐車し、戻ってきてくれる。これだったら私が生きている間に実現できそうな気がする(簡単ではないだろうが)そうすると「なんで駐車なんて面倒なことをしていたのだろう」と誰もが懐かしむ時代がくるのかもしれない。

他にもこういう「誰もが諦めている不便」はいくつもある。諦めるからにはそれなりの理由があり、解決は簡単ではない。しかしまず問題はそこにあるのだ。


映画とはなんなのか

2019-10-03 07:38

私の数少ない趣味の一つが映画観賞である。ではそもそも映画とはなんなのか。私はなぜ4時間程度(前後を含めるとそうなる)と1200円を投じて映画を見るのか。実のところそれには答えが出ていない。

第二次世界大戦に従軍していた元軍人の男が、1950年代にハリウッド映画に面白味を感じることができなくなり、日本やイタリアで作られた映画に惹かれていく物語だということになる。タランティーノいわく、主人公の元軍人は、外国映画に魅力を覚えつつも「好きな映画もあれば、好きじゃない映画もあり、理解できない映画もある。けれども自分が何かに惹かれているのは分かる」のだとか。

引用元:クエンティン・タランティーノ、戦後ハリウッドと外国映画を描く小説を執筆中 ─ 第二次世界大戦の元軍人が、黒澤明作品に出会ったら | THE RIVER

タランティーノの映画を全て見ているわけではないが、今のところ彼の力量には感服せざるを得ない。私はグロいシーンが苦手で嫌いなはずなのだが、グロ満載のタランティーノ映画が好きなのだ。わけがわからない。

今の日本にかつての黒澤映画のような作品があるのだろうか。もちろんあの当時もひどい映画が山ほどあったとは思うんだが。なぜ黒澤映画は面白く、そして消えてしまったのか。宮崎駿も同じだが、圧倒的な個人がでてきて、衰えとともに後が続かないのは我が国の伝統なのだろうか。


日本のお家芸(過去形)

2019-10-02 07:34

知らない人もいるかもしれないが、かつてコンパクトなデジカメとかビデオカメラというのは日本のお家芸だった。1991年(約30年前だ)に米国のディズニーランドに行ったとき、アメリカ人は巨大なビデオカメラを肩に担いていた。私はパスポートサイズの8mmビデオを手のひらに持っていた。

スマートフォンが登場し、デジカメという言葉は過去のものになった。息子にもデジカメを買ってやったが、iPhoneを買ってからは一切使っていないと思う。そしてスマホのカメラは今や全く違うものになっている。

この秋後半に登場するDeep Fusionは、A13 BionicのNeural Engineによって可能となる新しい画像処理システムです。Deep Fusionは高度な機械学習を使って写真のピクセル単位での処理、写真のすべての部分の質感、細部、ノイズの最適化を行ないます。

引用元:Apple、デュアルカメラ搭載のiPhone 11を発表 - Apple (日本)

よくこんなものを考えたたな、と思う。いや、概念自体は誰でも思いついていたのだろうが、それをCPUチップまで含めて実用化してしまうところがすごい。そういえば「コンピュータのハードとソフトは分離する。ハードは汎用品になり値段が下がる」とか言ってましたねえ。あれはなんだったのだろうか。

何が言いたいか。かつてカメラとはレンズだった。今やレンズも重要だが、それ以上にそれを制御し、取得した画像を加工するCPUとソフトウェアの勝負になりつつある。最近iPhoneの進化の大きなものはカメラに集中しているが、それも宜なるかなというところである。

という大きな判断を誰かがだいぶ前にやったのだろうな。そのこと自体にも驚く。