政治家に求められるもの

2020-10-08 06:42

政治家に何を求めるのか?清廉さとか真実を語ることとかまあいろいろなものがあろう。バーに行くのはけしからんとかとかく我が国ではいろいろなことを論うのが好きである。うちの奥様は以下のエピソードをうれしそうに語っていた。

菅義偉首相がトランプ米大統領夫妻の新型コロナウイルス感染を受け、ツイッターに投稿したお見舞いメッセージに対し、7日の自民党外交部会で「英文のレベルが低すぎる」と苦言が相次いだ。

引用元:菅首相のツイート、自民から苦言 「英文のレベル低すぎる」 | 共同通信

下手な英文の方が、外務省の役人に丸投げして書かせたものでないことがわかっていいと思うのだが、とにかく我が国ではこうしたことに目くじらを立てる人が多い。

さて

では太平洋を挟んだ彼の国ではどうだろう?

アメリカのトランプ大統領が新型コロナウイルスについてソーシャルメディアに「インフルエンザほど致命的なものではない」と投稿し、フェイスブックは誤った情報だとして削除しました。

引用元:フェイスブック “誤った情報”とトランプ大統領の投稿を削除 | IT・ネット | NHKニュース

英語が稚拙とかそういうレベルではない。国家元首が明らかに誤った情報をSNSで発信しているのだ。無茶苦茶である。

しかも

アメリカの有権者の半数近くはこの人間を支持している。

となるとだ

そもそも政治家に求められるものはなんなのか?がわからなくなってくる。私は個人で稼いか金をどう使うとか、多少の失言とかどうでもいいと思う。これもよく言われることだが、スターリンもヒトラーも個人の生活は質素そのものだったという。スターリンは側近と馬鹿騒ぎをするだけ問題があったか。

じゃあ彼らは偉大な政治家だったのか?いや、別にトランプが偉大な政治家だといっているのではないよ。あと数ヶ月の間に核戦争を起こさない、という条件つきでだが。


ブロック経済再び

2020-10-05 10:09

コロナである。日本はそれなりに「高値安定」の状況だが欧米の状況はあまり芳しくない。一時は再開された映画館も再び前面封鎖の可能性が囁かれている。

この状況において映画産業はどのように生き残るべきか?ディズニーの映画ムーラン はその一つの試みだった。

ディズニーによる実写映画『ムーラン』が、米国のDisney+にて、収入2億6,000万ドル(約272億円)を超える大ヒットとなっていることがわかった。米Yahoo!が報じている。

当初2020年4月17日に公開予定だった『ムーラン』は、度重なる公開延期を経たのちに劇場公開を断念。2020年9月4日から、Disney+のサービスが展開されている国と地域では「プレミアアクセス」として独占配信されている。価格は日本では2,980円(税抜)、米国などでは29.99ドルだ。

米国の調査会社7PARK DATAによると、9月12日までに、米国のDisney+会員の29%近くが『ムーラン』を視聴。

引用元:『ムーラン』米Disney+で大ヒット、収入270億円超え ─ コロナ禍で劇場公開断念、配信リリースの功罪は | THE RIVER

ムーラン は映画館で公開せず、Disneyだけのオンライン配信サービスDesiney+で配信。しかも追加料金2980円である。普通の映画館なら1900円で見られるのに。

誰がこんなもの観るのか?と私などは思った。しかし結果をみればDisney大勝利である。Disney+の会員はなんと3割が三千円払ってムーラン を見たのだ。しかもこの収入は全てDisneyにはいる。映画館と分ける必要はない。ちなみに映画館での成績はどうだったかと言うと

『Mulan』は海外市場で6440万ドル、Top5市場は中国(40Mドル)、中東(5.8Mドル)、ロシア(4.4Mドル)、タイ(2.8Mドル)、台湾(2.4Mドル)となっています。厳しい数字です

引用元:元編集長の映画便りさんはTwitterを使っています

このようにあまり芳しくない。ここから重要な教訓が得られる。DisneyはDisney+に毎月金をはらうようなDisneyに依存した人間だけに映画を公開した方が儲かる。一般向けに宣伝費をかけ予告編を上映し、チラシをおくよりはるかに効率がよい。

Disneyの内部にいるMBA取得者が「ブロック経済」の復活を唱えても驚かない。

ブロック経済(ブロックけいざい、英語: bloc economy)とは、世界恐慌後にイギリス連邦やフランスなどの植民地又は同じ通貨圏を持つ国が、植民地を「ブロック」として、特恵関税を設定するための関税同盟を結び、第三国に対し高率関税や貿易協定などの関税障壁を張り巡らせて、或いは通商条約の破棄を行って、他のブロックへ需要が漏れ出さないようにすることで、経済保護した状態の経済体制。

引用元:ブロック経済 - Wikipedia

ちなみに私の考えでは日本のプロ野球もこの状態だと思う。今や私の子供たちは野球のルールをしらないし球団も知らない。しかし熱心なファンは存在しており、その人たちは球場にきてお金をたくさん落とす。高校野球というプロの下部組織も含め閉じた経済圏での商売がうまく回っている。

Disneyも今後映画の一般公開を取りやめ、より収益性の高いDisney+での配信に全面的に切り替えたところで私は驚かない。Disneyというのはそうした排他的、独善的なメンタリティを持つ企業だ。少なくとも最近の彼らの作品を見る限りそう思える。過去のアニメーション作品をどんどん「実写化」し、Disney+で配信。それで大儲け。Disneyはコロナという不況をブロック経済で乗り切りました、と将来のビジネス書に書かれるようになる、、、のかな?

この方法の弱点は、プロ野球と同じでいずれブロック経済の中身が縮小していく、というところにある。しかし一定数のマニアを捕まえることさえできれば、持続可能なビジネスモデルになる、、、のか?



多様性への信仰

2020-10-02 07:28

今回の文章は年内公開を目指して鋭意執筆中の「デザイン思考ではなくアート思考を推す理由」の原稿から。

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例えば「デザイン思考」ではこういうことがよく言われる。
「デザイン思考を実践するメンバーには多様性が必要である」そしてよく以下の図が引用される。

多様性の効果

この図を引用したWebページの文章を以下引用する。

SDMでも20代から60代までの年代の人が集い、ビジネス経験のある方はその業界がメーカー、サービス業、シンクタンク、金融、建築、マスコミ、コンサル、省庁、教育、経営者だったりと多岐にわたっています。医者の方や、お笑い芸人の方もいらっしゃいますね。また国内外の大学問わずに連携を強め、院生は海外の教授のもとで研究を行う人もいるほどです。いろんな人が一緒になって学ぶという、非常に楽しく刺激的な場ができています。こうした多様性が新しさを生むんですね。でも大事なのは、多様性のある人が集まるほど意見も幅が広く、受け入れられる余地もあるということです。

引用元:【第3回イベントレポート】「イノベーションを起こすために必要な学びとは」慶應SDM 前野隆司氏 – 一般社団法人21世紀学び研究所 – OS21プログラム

多彩なバックグラウンドを持つ人間が一緒に楽しく頑張ればイノベーションが生まれます!と慶應大学の教授が言っている。

いつも思うのだが、こういう人は「イノベーションを生む(はずの)方法」については語ってくれるが、自分たちが実際に生み出したイノベーションについては語ってくれない。ここで前野教授は「多様性が新しさを生む」と楽観的に言い切っている。

すごい。じゃあいろいろな部門から人を集めてブレストをしよう!と「デザイン思考」を売りたい立場の人-私の考えでは前野氏はその一人だ-は主張する。私はそういう主張を聞くたび

「じゃあうちの近くにある保育園と老人ホームから人をつれていきましょう。多様性に富む人を集めればイノベーションが起こるんでしょ?」

と心の中でつぶやく。

かけてもいいがそう主張する人の多くはこの図の元ネタ-論文を読んでいないと思う。(実は私が見つけられたのもその要約版だが)図を説明抜きに読めば、チームメンバーが異なるフィールドから来ている場合、平均してアウトウプットの質は落ちる。しかしごくまれにすばらしいアイディアがでることがある。

では「すばらしいアイディア」とは何か?元論文で挙げられているのは「行動経済学」。古典的な経済学では人間は合理的に判断し行動するものと想定していた(だからよくみる需要と供給のカーブが交わるところで価格がきまる)心理学者は人間は認知バイアスのために完全に合理的な判断などできないと考える。

この二つの異分野のアイディアを結合することにより人間は合理的な判断をしない場合が多いという前提からスタートする行動経済学が生まれた。そしてこの新たな学問領域はノーベル賞の受賞に輝いた。これは確かに「異なる分野の人間が強調することで生まれた素晴らしいイノベーション」。よしじゃあさっそく近所の老人ホームと保育園に相談に、とはならない。

ではどうすれば成功の確率を上げることができるのか?ここからが肝心なところだ。

(勝手な訳)研究によれば、失敗の確率を減らす方法はそれぞれの専門-それがどれだけ離れていようとも-において「広い」よりも「深い」専門知識を持っている人間を集めることである。そうした専門家は分野を超えて協力するのに消極的なことが多い。しかし創造的シナジーの可能性に気が付くことができる人たちでもある。なぜならそれぞれの分野が立脚している仮定や現象についてよく理解しているからだ。

Another way to reduce the chance of failures, my research suggests, is to bring together people with deep, rather than broad, expertise in their respective disciplines—no matter how distantly related their fields. Such experts are often the most reluctant to collaborate across disciplines, but they’re also the most capable of seeing potentially valuable creative synergies between fields because of their thorough understanding of the assumptions and phenomena in their areas of expertise.

引用元:Perfecting Cross-Pollination

世の中にはたくさんの「専門家」がいる。しかしそれぞれの分野について深く知っているともに、「そもそも自分の専門分野ってどんなもの?」と他人に対して平易に説明ができる人は滅多にいない。しかし異分野の人間を集めて創造的な力を発揮させるためには、そうした自分野に対する深い知識、客観的な視点が必要とされるのだ。

先ほどの「行動経済学」を(勝手に想像して)例に取ろう。凡庸なそれぞれの分野の研究者は
「ああそうですか。(心の中で:なんなんだこいつらは)」
でおしまいである。

そもそも(古典的)経済学とはどういう仮定に立脚しているか。それゆえの限界はないのか。そうした問題意識を普段から持っている「専門家」だけが「心理学」との協力から新しい可能性を見出すことができる。

そうした「事実」を抜きにしてグラフだけ引用し

「多様性があればイノベーションが生まれます!」

と主張する態度は不誠実だと思う。雑多な人間を集めた集団を日本語では「烏合の衆」と呼ぶ。烏合の衆からイノベーションが生まれる?私はそんな意見には賛成しない。

多様なバックグラウンドを持った人との議論は確かに楽しく、かつ有益な場合がある。しかしそれには条件がつく。Flemingが主張したように、そうした人たちが自分の専門分野に深く精通しており、かつその分野のどこに限界があり、どういう仮定に立脚しているかまで考えが及ぶ人でなければならない。それでこそ異なる分野の専門家から学び、新しい着想を得ることができるのだ。



Appleの新製品に対する脊髄反射的な感想

2020-09-16 07:47

まだ概要を読んだだけだけど。

さて、近年iPadの製品ラインはよくわからないことになっていた。基本的には安い無印iPadとiPad Pro。でもってこのiPad Proも10.5inch,11inch 12.9inchと3種類あってわけがわからなかった。

さらに問題なのがiPad Airだ。もとは「薄いiPad」だったはずなのだが、価格的にもサイズ的にもなんだかよくわからなくなった。そのiPad Airがアップデートされた。「ほぼiPad Pro」になったという。

これはどういうことだ、と今Appleのサイトをみてみれば、ようやくこの混乱状態に整理がついたようだ。

iPad Pro:12.9inchででかく高性能で高い

iPad Air:10.9inchでそこそこ高性能で、少し高い

iPad:10.2inchで安い

これなら話はわかりやすい。

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さらにApple Watchに廉価版SEが追加された。Series 6から何が省かれているかといえば、血中酸素濃度計測とECG、それに常時表示ディスプレイではないかという。どうせECG(心電図)は日本では使えないし、常時表示ディスプレイは惜しいがそれで1万円以上安いのはうれしい。いや、Series4を買ったばかり(もう一年以上も前か)だからあと数年は買い替えないのだけど。

それよりも

Apple Watchにファミリー設定ができたのがうれしい。もう少し子供が小さいころだったら、これを使って子供にApple Watch SEをもたせたと思う。あと母親が嫌がらなければ、Apple Watchを持たせたいのだけどなあ。今まではそうした用途を考えると「でも結局iPhoneも一緒に持たせないと」となるのがネックだった。ファミリー設定ができたおかげでその心配がいらなくなる。Tim.Niceな判断だ。

あとはIIJ(というかMVNO)がApple Watchのcellularモデルに対応してくれればうれしいのだけど。これはTimにお願いする話ではないか。

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そして10月にはおそらくiPhone12の発表がある。こちらも昨年iphone11を買ったばかりなので、後五年は関係がない。問題は年内に行われると噂されているARM Macだ。実はノートのMacも(以前の)iPadのような混乱状態にある。Mac Book Proがあるが、Mac Bookがなくなり、そしてよくわからないMac Book Airがある。こちらにもiPadどうよう明確な整理がついて欲しいと思うのだ。

そして私としては是非12inchのMac Book(Touch IDつき)の復活を望む。最近重いものを持ち運ぶのが辛くなって、もう12inchでいい思うのだ。

Mac Book:やすくて軽い 12inch 14inch

Mac Book Pro:ちょっと重くて高いけど高性能 14inch 16inch

で話は丸く収まると思うのだけど。もしiPadに合わせるとしたら14inch Mac Bookの代わりにMac Book Air 14inchがはいるのだが。

そしてARMに切り替わったそれらはどんな性能、バッテリー持続時間、そして価格を見せてくれるのだろう。ソフトの互換性?気にしない。過去に2回もCPU切り替えを経験してきたのだ。2回も3回も同じこと。

狂信的Apple原理主義者であることは楽しいなあ。


通俗的デザイン思考の出る幕

2020-09-08 08:03

通俗的デザイン思考とは「ブレスト最高!批判禁止!ペルソナ、カスタマージャーニー、なんちゃらマップでデザイン思考!」という考え方である。

私は通俗的デザイン志向を嫌悪している。それについては先日大変良い言葉にであった。

「デザイン思考とは、思考の整理方法である」

つまりやれペルソナだやれ批判禁止のブレストだ、やれカスタマージャーにだといったところで、それらは「その時点での思考を整理する方法」でしかない。つまりそれらを実施して得られるのは

「見易く、きれいにまとめられたノート」

であり、すごいアイディアでも、問題の真の解決方法でもない。

先日こんな記事を読んだ。任天堂のSwitchで大ヒットしているリングフィットアドベンチャーの開発ストーリーだ。ここには通俗的デザイン思考のかけらも出てこない。途中プロジェクトが間違った方向に進みそうになったときそれを正してくれたのはこの言葉だった。

チーム外からも「こんなん運動にならへんで」というきびしい指摘が入り、ゲームがフィットネスになっていない、ゲームとフィットネスが混ざっていいないことが明らかになった。

引用元:『リングフィット アドベンチャー』ゲームとフィットネス、混ぜるな危険のゲームデザインが成立するまでの苦労【CEDEC 2020】 - ファミ通.com

ではこの苦境をどうやって脱したか?15分間皆で批判禁止のブレストをやったおかげではない。

発表を終え、河本氏は改めてゲームとフィットネスは混ざらない組み合わせで、開発当時は絶体絶命の状態だったと語る。しかし、目の前が真っ暗になったとしても、やれることをひとつひとつ実行していけば、その状態を解決し、新しいものが生まれるのかもしれない。新しいものを作るというのは、そういうことなのかもしれない、というのが河本氏の言葉だ。

引用元:『リングフィット アドベンチャー』ゲームとフィットネス、混ぜるな危険のゲームデザインが成立するまでの苦労【CEDEC 2020】 - ファミ通.com

どうして問題が生じたのかを、根本に戻って考え抜き、議論してその解決方法を探った結果である。

というかあれだよね。デザイン思考と呼ばれる手法だけ教条主義的に並べて「これであなたもイノベーティブに!」って言っている人間ってこういうストーリーって読まないのかな?これが何を意味しているか考えることはないのかな?だから教条主義的にデザイン思考万歳といえるのだろうけど。

前に別のところでも書いたが、こうした「デザイン思考の手法を覚えればあなたもイノベーティブに!」と言える人間って「南無阿弥陀仏と唱えればあなたも極楽に!」の鎌倉新仏教に通じるところがあると思う。そうした人たちはとても幸せそうであり、かつ会話ができない。

だから私は私の考えを形にしようと思う。年内にAmazon Kindleで出版予定です。こうご期待。


それでもトランプにYes!と言う

2020-09-07 07:22

何度も書いているし、自分に言い聞かせているが名古屋市で河村たかしが圧倒的な支持を得る理由が名古屋人以外にわからないのと同様に、トランプがアメリカ人の半数近くから支持を受ける理由はアメリカ人以外にはわからない。

というか彼は失言、暴言、愚政策に関してほぼ無敵である。

アトランティック誌の記事は、4人の匿名消息筋の話をもとに、トランプ氏が2018年にパリ郊外のアメリカ人戦没者墓地への訪問を中止した理由について、戦没者墓地が「負け犬だらけ」だとトランプ氏が発言していたからだと書いている。
記事によると、トランプ氏は雨で髪が乱れるのを嫌がり、戦死米兵に敬意を払うのは重要ではないと考えていたという。

引用元:米誌、トランプ氏が戦死米兵を「負け犬」呼ばわりと報道 トランプ氏は否定  - BBCニュース

少し前までの私なら

「戦死者に敬意を払うことは、アメリカ人のDNAに深く刻まれている。これでトランプおしまいだな」

と言ったところだが、今はそうは思わない。

驚くのは、トランプ御用達のフォックスニュースですら同様のニュースを伝えているという点。にもかかわらず、11月の大統領選挙でトランプは再選される勢いである。

「燃えよドラゴンズ」を流しながら意味不明の言動を繰り返す市長がなぜ名古屋市民に支持されるのか名古屋人以外にはわからない。そして私はアメリカ人の半数がなぜトランプを支持できるのかがわからない。そりゃ日本だって鳩山とか菅(前菅)を首相にしたから「一時の気の迷い」があることは理解できるけど、四年の実績を元になぜトランプを力強く支持できるのか。

ああ、世の中に不可思議なことは多い。



よく目にするが皆が嫌いなもの

2020-09-02 07:06

よくTVにでている(らしい。私はTVを滅多にみない)芸能人が何か不祥事を起こす。するとあっというまに消えることがある。ネット上の反応を見ていると、実はその芸能人は「皆が嫌いだがなぜかでてくる人」だったということがあるようなのだな。

なぜそういう人間が使われ続けるのか、という点については日本の芸能が「人民公社だから」ということなのかもしれない。視聴者ではなく製作者の都合で出演者が決まる、と。

さて

同じように「よく目にするが実は皆が嫌っているもの」というのは他にも存在する。日本全国にどんどん増殖する太陽光発電パネルだ。

ちょっとドライブするだけであれだけ目に付く太陽電池パネルがまったく何の役にも立ってないわけでもない。どれだけ二酸化炭素排出を削減できたかとか広報したらいいのにね。今のイメージは「役に立ってない」「自然を破壊している」「このせいで電気代がガツンと高い」でまったくいいところがない。

あと「台風などの災害時に破壊されて復興の迷惑になる」「破壊されて撤去が必要になるとすごく手間とお金がかかる」みたいなイメージを抱いている。

パネルが大量に作られて、量産効果で安くなって、また技術革新があって効率がよくなったり、それから生産や撤去に必要な資源が少なくなったり無害なものになったり、それもこれも野山を切り開いてみんながパネルを置いたおかげ、みたいな話もあまり目にしない。みんな太陽電池を恨んでいるためか。

引用元:大西科学さんはTwitterを使っています

あのパネル群がある限り、「民主党のおかげだ」と誰もが思う。民主党が真面目に政権を担いたいのなら、まずあのパネルの一掃から始めてはいかがだろうか。

しかし真面目な話、あれって何の役にたってるんだ?何度も何度も書いているが、太陽光パネルだけでは災害の時になんの役にもたたない。停電しました!大丈夫。ここには太陽光パネルがあるから!とはならないのだ。蓄電池と組み合わせないと意味がない。

じゃあ二酸化炭素排出を削減しているのか?大西氏が指摘している通りそれならば大々的に広報すべき事案のはず。何も言わないと言うことは大して役にたっていないのだろう。

じゃあ太陽光発電が役に立たないかといえば、そういうわけではない。使い方によってはちゃんと役に立つ。

アフガニスタンにソーラーパネルが導入されたのは2013年のことであり、それ以降、ソーラーパネルの設置数は爆発的に増加していきました。
(中略)
これらの地域では、太陽光発電が地下水をくみ上げるために利用されています。
18のソーラーパネルからなる2つのアレイだけで、貯水池を満たすための電動ポンプを動かすことができます。砂漠地帯にソーラーパネルを設置するだけで、水を確保でき、農園へと変えられるのです。

もちろん従来のディーゼルエンジン発電も可能ですが、こちらは絶えず燃料費がかかり故障も多いため、多くの農家はランニングコストのかからないソーラーパネルへと切り替えています。

実際、太陽光発電は農地面積の拡大に大きく寄与しており、アフガニスタンに農業革命を引き起こしたとさえ言えるでしょう。

引用元:太陽光発電によってヘロインが爆発的に増加した理由(アフガニスタン) | ナゾロジー

この利用例では、「水を組み上げ貯水する」という行為自体が蓄電池と同じような役割をしている。こういう用途ならば、人間は自然と太陽光パネルに切り替える。これが正しい普及方法だ。国が補助金(そしてその補助金の元は我々電気の消費者が負担している)をばらまくんじゃなくて。

問題はこの「革命」によって何が起こったかと言うこと。結果は「世界中にでまわるヘロインの増加」だった。

そう考えるとなおさらそこらへんにある太陽光パネルがにくく見えてくるが、これは逆恨みというもの。書きながら思ったのだが、日本でも小規模の揚水発電所と太陽光パネルを組み合わせるようなことができんのかなあ。(私が思いつくようなことは誰かが思いついて却下しているのだろうけど)



人類の未来

2020-09-01 06:57

学者や識者やTVにでてくる怪しげな「コメンテンター」が人類の未来について何を語ろうが、「そうっすねー」と薄笑いで対応するのが正しい。なぜか。私は年寄りだから彼らがどれほど未来を予想できないか身を持って知っているからだ。

私が子供の頃は「人口爆発が大変だ!」と繰り返し警告されていた。かのアイザック・アシモフも「誰か聞いているかい!」と幾度もエッセイを描いていたような気がする。ガンダム(私にとっては1979年に放映されたものだが)の冒頭の台詞は「人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって、既に半世紀が過ぎていた。」だった。

しかし

どうやら人類は近い将来消滅する運命にあるようだ。多くの「識者」が予想したとおり人口爆発、環境汚染、資源の使い果たし、核戦争、テロ、天体の衝突、地球規模の天変地異によるのではなく。

出生率の低下により、世界の人口は2064年にピーク(約97億人)を迎えた後、今世紀末には約88億人にまで減少するという予測を、米ワシントン大学の研究チームが発表した。

引用元:世界の出生率、驚異的な低下 23カ国で今世紀末までに人口半減=米大学予測 - BBCニュース

人口は「平和と繁栄につつまれて」減っていく。人類は勝手に絶滅するのだ。文明が進み、晩婚化と少子化が進むことによって。

この問題を解決することは今のところ誰にもできない。どの国も問題に直面していながら解決に成功していない。多分

「人権の大幅な制限」

を行えば問題は解決する。人間にその選択肢がとれるかどうかはその時になってみないとわからない。多分私はその頃生きていないからまあどうでもいいや。



ディズニーの商法

2020-08-27 12:54

ディズニーが過去のアニメーション作品を実写化し始めてからしばらくたつ。ダンボとかライオンキングとかやっていたようだ。

「ようだ」というのは見ていないから。予告編だけは散々見せられたけどね。予告編をみても見る気が1mmも喚起されないし、見た人のレビューも概ね「みなくてもいい」というものだったし。

しかしディズニーはくじけない。今度はムーラン を実写化したらしい。これも予告編だけは散々見せられた。そして珍しく私は公開を心待ちにしていた。

見るかって?まさか。

映画を見る意欲は1mmも存在しないが、ムーラン が公開されるということは状況が回復することを示すと思っていたからだ。しかし数度にわたる公開延期ののち、とうとうディズニーは映画館での上映を諦めたらしい。

『ムーラン』は当初2020年4月17日に劇場公開予定だったが、新型コロナウイルスの影響を受けて5月22日、9月4日へと公開日が延期された。その後、7月27日には再度の延期が決定し、新たな公開日は未定と告知されていた。今回の決定に先がけて、8月上旬にはアメリカやヨーロッパでの配信リリースが決定。このたび、Disney+のサービスが展開されている国においては、本作は配信での提供となることが告知されている。

プレミアアクセスでの配信にあたっては、Disney+会員が2,980円(税抜)のプレミアアクセス料金を追加で支払うことで、いち早く『ムーラン』を鑑賞できる。

引用元:ディズニー『ムーラン』日本もDisney+配信決定、会員向けの有料プレミアアクセスで | THE RIVER

最初「ムーラン が劇場ではなく、Disney+で配信されるらしい」と聞いた時「ああ、Disney+を契約している人なら見られるわけね」と思った。私はディズニーの商法を過小評価していた。そんな緩い商売をやるわけがない。なんと2980円余分に払わないと見られないのである。簡単に手に入る割引券を使えば映画2本を見ることができる料金を払ってようやく見ることができるのだ。

なぜディズニーがこんなことをやるのかは外部の人間にはわからない。あまり出来が良くないそうなので「どうせ売れないなら、どんなできでも見る層に高値で売り付けてやる」と思ったのかもしれない。多分2980円も払う人はいないだろうけど、万が一成功したらこれから「モデルケースになる」とふんだ...とか。

いずれにせよこうした傲慢さはうらやましくも思える。いやならみなきゃいいよ、と今のディズニーなら言い張れる。コンテンツが王様なのだ。

しかしなあ。


新しい原発の開発

2020-08-26 08:53

多分我が国では今後数十年にわたって新しい原発の開発はできないだろう。そうしたことを口にしただけでやれ福島だやれなんとかだと袋叩きになるのではなかろうか。

しかし

じゃあどうするのか?という議論は、そこら中に存在する田んぼとか野山をつぶした太陽光パネルとともにほったらかしである。自然エネルギーいいですねえ。ところで夜と、風がない日はどうするの?この質問にまともに答えようとする人は滅多にいない。

では世界中がその状態か?どうやら違うようだ。

理論的にメルトダウンによる事故が起きないという、新しい原子力発電所の研究開発が米国で進められている。実現の鍵を握るのは、大粒キャンディーのように個別に保護シェルで包まれた「トリソ燃料」だ。従来の原発のような巨大な構造物や広大な空き地なども不要とされており、新たなエネルギー源としての期待が高まっている。

引用元:原子力発電所のメルトダウンは過去のものに? 新型原子炉が拓くエネルギーの新時代 | WIRED.jp

こうした「新型の次世代原子炉」については、以前からビル・ゲイツが言及していたように記憶している。なによりもこうした新しい試みが米国からは聞こえてきて、我が国では全く聞こえない、というのが問題。

どういうことかというと

この問題に対する我が国のスタンスは、つまるところ日本人の得意な「根本的な問題の先送り」を延々繰り返しているにすぎない。とりあえず現状できることを無理のない範囲でやる。そうやって手足を動かしていると仕事をしたような気になる。しかし根本の問題には手がついていない。そうして年月を送る。そして他の国からくる革新をいつ取り入れるかの議論ばかりしている。

たとえばあと二十年後に米国で小型の新式原子炉が実用化されたとしよう。日本ではその十年あとくらいに「我が国に導入するにはどのような障壁があるか」とか議論を始める。かけてもいいがその頃になっても自然エネルギーは問題の解決にほとんど寄与できていない。テスラ製のバッテリーを大量に導入するようになっていれば別だが。

私はその小型原子炉が米国で実用化されるのを見ることがあるだろうか?