Webアプリケーション v.s. ローカルのアプリケーション

2007-04-25 00:00



言葉が適当かどうかわからぬし、きっとこの話題についてはもっと深い議論がなされているのだと思うけど、まずは書いてみる。


Web上のアプリケーションを使うことが増えた。昔はPC上の「えきすぱーと」など使ったものだが、最近は「駅前探索」とか「Googleトランシット」とかを使う。この方が値段表だのダイヤの改定にはるかに機敏に対応できる。


メールも最近はだんだんGMailを主体にするようになってきた。いや、GMailといっても私が作ったローカルアプリじゃないですよ、、って誰も勘違いしないですかそうですか。


Google Docs & SpreadSheetがグラフ作成にも対応したので、どうやらAppleworksの表計算機能もお蔵入りになるかもしれない。IntelMacへの移行で、それだけが気がかりだったのだが。


ブックマークははてなを愛用している。他の人と情報共有ができるのがメリットの一つ。もう一つは家と会社でデータを共用できること。会社でくわしく見るのがはばかられるようなページもブックマークだけしておいて家で読めばいいのだ。


かくして、出張に個人のマシンではなく、会社のマシンを持っていっても、なんとかなるようになってきた。メールチェック、サイト更新、2chチェックなど問題なくできる。


ではすべてWebアプリケーションに移行で、Google OS万歳!となるのか、といえばいくつか個人的に気になっている事柄はある。それについて以下記述する。


(その1)


問題はこうした豊富で質の高い情報データベースを、優秀なサービスで処理/分析/整理してユーザーに閲覧させた、その後の話。オフラインで情報を利用する手段が、あまり考慮されていないことだ。

本田雅一の「週刊モバイル通信」本田雅一の「週刊モバイル通信」


↑の文章の最後、に「マイクロソフト云々」とあるのは同意しかねるが、現実にこれは問題だと思っている。個人的に携帯電話の馬鹿高い接続料を払う気は毛頭ないし、無線Lanのためにお金を払う気もない。Always connectedでないとすれば、ローカルでどうすればいいのか?


(その2)


どうもサイト上で文章を書いていると、じっくり読み返したり校正したりしないで文章を公開してしまう傾向があるように思う。後で読み返すととんでもなく冗漫だったりして冷や汗を書く。


GMail上で書くメールも同様だ。これはその昔「接続時間に応じた料金がかかります」のパソコン通信時代が長かった年寄りの習性かもしれないが。。


しかしこれは(その1)の問題とも関連しているように思える。いまやノートPCを持ち運べば、どこでも自分だけの環境が出現する。しかしネットワーク接続はそうはいかない。どこでも自由にじっくりと、とはいかないのだ。


(その3)


いくらJavaScriptがどうの、Flashがどうの、Apolloがどうの、といったところでローカルアプリの動作速度には簡単には勝てない。メールやブログ書き、のんびりとした表計算なら問題はないかもしれないが、そうでない用途もあると思っている。


というか


「きびきび動きわらわら表示する」ことはユーザにとってとても重要なことではないかと考えているのだ。


それは何のことだ、と問われれば、以下のページを見てください、と答える。


https://otsubo.info/contents/JavaDiary/javadiary-gards.html


このアプリケーションから、動作速度を取り上げてしまったら何が起こるか?いや、実際Mac上ではこれほど早く動かないんですが、、、実につまらんのですよ、これが。


さて、ここで問題です。どうすればよいでしょう?と問題だけ投げ出したところで以下次号。




経路を見えるようにすること

2007-04-24 00:00



グーグルは経路探索サービス「Googleトランジット」PC版の提供を開始。従来の携帯版の機能に加えて、地図上に移動経路を表示する。

ITmedia Biz.ID:「Googleトランジット」PC版は移動経路を“見える化”ITmedia Biz.ID:「Googleトランジット」PC版は移動経路を“見える化”


これは使える。


何に使えるといって、



  1. 1.今まで行ったことがない場所を

  2. 2.複数回るとき


に使える。それはなぜか。


駅名だけ見て複数回るとき、とんでもない間違いをやらかすことがある。意識の上でA->B->Cと回ろうとして経路検索をかけたとしよう。


しかしその3点は同じ路線の上にA->C->Bと並んでいるかもしれない。


文字で表された経路だけみていたのではそのことに気がつかない。覚えているだけで過去に2度ほどこういう間違いをやった。それがこのサービスなら解消されるわけだ。


ちなみに「そうか、こんなところを通っているのか」と時間つぶしにもなります。生産性がた落ちです。




はてなの文化に「はてな」と考えた

2007-04-23 00:00



先週の金曜日WD Live! Seminar「株式会社はてなと考えるにっぽんのWeb 2.0。そのサービスとサイト運営 伊藤直也氏 × 須賀正明氏」に行って来た。すでに大変すらばらしいレポートがいくつかあがっているので(この文章の最後にリンクを張っておく。)、全体について述べるのはやめにする。自分が興味を持ち、考えた点をいくつか。


はてなの文化は(参考にしたそうだが)Googleのそれといくつか共通点が見受けられる。基本は「開発者が作りたいものを作る」ということ。なぜかといえば



はてなのサービスは基本的に「作りたい」と思った人間が一人で作る。(開発が進むと2人くらい手伝う)新しいことの正しさは、その開発者にしかわからない。新しい物をみせれば100人のうち20人は否定に回る。したがって一人で考え公開してしまうのが基本。



上記主張には深くうなづけるものがある。大きくてもうかっている企業では、100人いれば98人までは新しいものに対して否定に回る。他人の足をひっぱることで給料がもらえる人たちがそんなにたくさんいる、という事実には気がめいるがそれが現実だからしょうがない。


しかしこうした「作りたいものを作る」を実践しようと思うといくつか落とし穴がある。伊藤氏はそこについてちゃんと述べていた。



はてなの求める人材とは「物を作ることへの欲求が高いこと。はてなのサービスの変さを肯定できること。」ただし、クリエイターとしての才能と欲求は別。すべての人間が↑のように新しいサービスを創造できるわけではなく、現在はてなでそれができるのは3-4人。他は週に一日好きな事をやっていい、という日があるので、その日に作って社内でアピールすることになる。



確かに「モノを作ることへの欲求が高い」人間はいる。しかし外界からのフィードバックを全く受け付けないで、誰にも理解できない一人だけの世界をつくり続けられても困る。


いや、サクセスストーリーの中には、そうして「誰にも理解できないけど成功した」例が山のようにあるけど、それと「誰にも理解できずやっぱりゴミ」との区別はどこでつければよいのか?


伊藤氏は明示的に言っていなかったがそれがはてなで励行している



ほめるのと駄目だしをきちんとメリハリをつけてやる



ということなのだろう。


もうひとつはWebサービス関連企業に共通していることだが、現実世界からのフィードバックを受けやすい、というものがある。仮に大きな企業で製品を作ろうとしよう。すると市場にでるまでにいくつものハードルがある。上司を説得し、部長を説得し、事業部長の審議にかけ、企画検討会で全部やりなおしになり、最後は品質保証部門にお蔵入りにされる。その段階でだんだんサービスは「資料はきれいで、みんなのハンコはおしてあるけど、誰も使いたいと思わない」ものになってしまう。


しかし何がウケルか、というのは本当に誰にもわからないものなのだ。であれば早めに市場に出してしまい、そのフィードバックを受けつつ改良していく、というのが「ひとつの方法」である。


なぜ私がここで「一つの方法」と言ったか。こうした「環境からのフィードバックをうけ進化していく」方法は確かに有効だが、もっとも適切な方法ではない場合があるからだ。最近読んだ本で知ったことだが、われわれの眼は実にばかげた構造になっているという。なぜかといえば、体が透き通っていた遠い祖先の目の構造に進化による改良を加えたものだからだ。つまり進化は確かに現実に適応するのによい方法ではあるが、それは局所最適しか生まない危険性も持っている。


講演で伊藤氏が述べていたが、仮にはてなのサービスが最初から世界を見据えていれば、今頃世界標準になったかもしれないものがいくつもある、という。一度は倒産しかかり小さな企業からスタートのであれば、最初に日本市場にフォーカスする、というのは適切な方法だったのだろう。しかしそれで失ったものもあるわけだ。


はてなのすばらしいところは「現実からのフィードバックをサービスにも社内のマネージメントにも生かしていく」ことだと思う。今後はてながこの「失敗」をどのように反映させていくのか注目したい。


もう一つ興味深かったのは、このような「エンジニアの自主性を生かす」ために必須の「人材獲得」に関するコメントである。



採用に関しては妥協をしない。小さな会社なので、変な人を採用すると会社が壊れてしまう。公募は割りにあわないと思っている。200-300人書類をもらって一人も面接できなかったこともある。知り合いからの紹介が多い。



実によくある間違いというのが「新しいことをやる会社だから”ユニークな人”を採用しよう」とただの変な人を採用してしまう場合だ。


これも実に判断が難しい。ただの変な人と、変わっているけど凄い人の線はどこにあるのか。そこに対してはてなが「現実からのフィードバック」を受けつつ見つけた方法というのが「紹介重視」ということなのだろう。


かくして話はやはり「企業は人なり」というところに戻ってくるわけだ。マネージメントをやる人、働く人、そうした人がちゃんと企業の文化と制約に適合してこそ伊藤氏が述べていたようなポリシーがちゃんと働く。表面だけなぞっても駄目だよ。


最後にもう一点。私も愛用している「はてなブックマーク」は伊藤氏の発案で作られたのだそうな。うろ覚えだが氏はこういっていた。



ダイアリーと連動して、なんとかと連動して、FireFoxの機能拡張にして、とやっていくとなんだかわからないものになる。はてなブックマークを作っているのは私(伊藤氏)だから私が理解できないことはやらない。



この言葉を聴いたとき「そういえば私も同じようなことを言うな」と思ったとと同時に「?」と疑問符が頭に浮かんだ。


はてなブックマークとはてなダイアリーはぜひ連動してほしいと思っている。今のはてなブックマークには100文字までしかコメントがつけられないし、そのように制約することによりメリットもわかるのだが、もっと長い文章を書きたいときもある。


はてなでそうしたサービスを提供していないか、と思い探したができないことを知った。大変失望した。


というわけでぜひそのサービスの実現を、、と30秒ほど考えた。しかしその後1日考えて、おそらく伊藤氏はこういいたかったのだろう、と考え直した。


私は一人のユーザとして「ダイアリーとブックマークの連動」と気楽に言っている。しかしそれを実現しようとすれば、実にたくさんの「設計上の判断」をする必要がある。それを誰がするのか?


結局開発者がすべての問題に対して「こうあるべき」と判断していくしかない。それを仮に「誰かにやらせといて」では絶対にろくな物はできないのだ。(よくあるパターンというのが「どっか外注につくらせといて」といい、発注された側は「何のことかよくわからん」とぶつぶつ言いながら作り、できたものは結局ろくなものにはならず「こんなできか」とお蔵入りと金の無駄遣いに終わる、というものだが)


であれば、結局誰かが「俺がそれ使いたいから作る」と言い出さない限り、まともなサービスはできあがらないわけだ。そう考えると伊藤氏の言葉もうなづけるというもの。私もプログラムを書く人間のはしくれであれば、文句があれば自分で作ればいいのだ。ブックマークのAPIは公開されてるし。ブログ作成ツールだって山ほどあるのだから。


といったところでとてもあれこれ考えさせてくれるセミナーでした。ちゃんとしたセミナーの内容、感想は以下のURLを参照してくださいな。


[参考]


http://blog.inasphere.net/2007/04/hatena_seminar.html


http://gnr.seesaa.net/article/39527170.html


http://d.hatena.ne.jp/ooolong/20070420/1177083969


http://www.snow-drop.org/pgday/archives/2007/04/20203453.html




昨日はまったこと

2007-04-22 00:00



例によって誰かの参考になるかと思いはまった事を書いておく。興味のない人には全く意味のないことなので読み飛ばしてください。


NSTableViewの中にNSPopupButtonCellをいれて選択させようと考えた。あれこれ見た末まずAppleのサイトにちゃんとTutorialがあるのを知る。やってみるがうまくいかない。


次にhttp://www.venus.dti.ne.jp/~mugicha/cocoa-days/2005-09.htmlを見つけた。サンプルプログラムはちゃんと動く。なぜ私のは動かない。具体的には





[<NSTableColumn 0x5cd40b0> valueForUndefinedKey:]: this class is not key value coding-compliant for the key value.



というエラーがでる。UndefinedKeyにbindingしていると怒られてるのだが、何が気に入らないのかわからない。せめて「これがわからん」と出してくれればいいのに。


しょうがないからあれこれやり出す。NSPopUpbuttonCellをいれたNSTableViewColumnのバインドを一つずつ外していくが、全部外してもまだ同じエラーがでる。どういうことだ?


頭にきて「元の普通の表示に戻そう」としたところで問題に気がついた。最初NSTableColumnのvalueにバインディングをしていた。それをNSPopupButtonCellに変えようとしたわけだ。


そのとき、元々のBindingはそのままにしておいた。というかNSPopUpButtonCellをDrag and Dropした時点でBindingの表示がそれ用に変わるのだ。


変わるのだが、Bindingの設定自体は裏で生きている。というわけで、こちらはNSPopUpButtonCell用のバインディングはちゃんとしているのだが、元のvalueが見つからない、と怒られていたわけだ。


それを外すと簡単に動いた。まあこういう事はある。ここに書いておけば、誰かが同じ事でハマるのを少しは軽減できないかな。。




音楽の魂

2007-04-20 00:00



ノーマン著、エモーショナルデザインより引用



時間の試練を経てきた音楽、文学、美術などを間なうことに答えがあるのではないかと私は感じている。こういう作品はすべて豊かで深く、体験するたびに何か違うものが感得される。クラシック音楽を考えてみよう。退屈でおもしろくないと感じる人も多いが、生涯の楽しみとして聞く人もいる。この永続性は、その構造の豊かさと複雑さに由来していると私は確信している。こういう音楽にはさまざまなテーマとバリエーションがあって、、あるものは同時に、あるものは継時的に織り成しあっている。人間が一度に意識的に注意できるものには限りがあり、それは音楽のもつ連関のうちの一部しか意識できないということである。その結果、毎回音楽を聴くたびに、異なる側面に焦点が合わせられる。音楽が飽きないのは、それが聞く度に異なるからである。長く味わえる経験すべてが同様の豊かさをもつことを、同様な分析から明らかにできると思う。



この意見にはうなづけるものがある。去年アーノンクールの「怪物的な」演奏をきき、そして「のだめカンタービレ」を見てからというものベートーベンの7番を何度聞いたかわからない。モーツァルトの39,40,41も何度も聞いている(こちらはNHKでやっていたアーノンクール指揮、ウィーンフィルの演奏)


そしてその構造の複雑さ、行きかう感情の豊かさに驚くわけだ。特にモーツァルトの音楽においては、小林秀雄が書いたようにひとつの感情はあっというまに吹き消され、別の感情が響いてくる。


さて一方。


バンドではDeep PurpleのHighway Starを歌う。単純そのものの構成であるが、これも若いころから何度聞いたかわからない。しかしいまだにそれを聞き、歌うのは楽しい体験だ。古のロックの名曲というものも時間の試練を経て今日に残ってきたものである。しかしそれは「多分」その複雑さ、豊かさ故ではない。人の本能に訴える何か単純なもの。それをハンマーのように振り回すところからきているのではなかろうか。


というわけでモーツァルトの音楽とHighway starが両方とも時間の試練を潜り抜けているのはいかなる理由によるものであろう。ひとつ考えられる理由としては、両者とも人間の感性に異なった方法でアピールする、というものだが。




人格、感情を感じさせるもの

2007-04-19 00:00




・R2D2にとって「表現」するためのチャンネルは限られている。ランプ。限定された動き。それに誰にも理解できない「発声」。しかし人はその姿、行動を見てR2D2が考え、そして感情を持っているかのように感じる。


・コンピュータがプログラムで操作する擬人化エージェントはそれが如何に本物に似せて作ってあろうが、どれほど多くの行動パターンをプログラムされていようが、何を発声するようにプログラムされていようが「面白い人形」以外の何物でもない。


・イライザは端末を通じて人と対話するだけです。しかしそれは人間にとってあたかも人格を持っているかのように見えます。





さて、問題です。人間は何をもって対象物に人格、感情を感じるのでしょう。


この分野の研究方法としては。。





とにかく精密なロボット、もしくはソフトウェアを一生懸命作る。大々的にメディアに発表する。少なくともその間は「何かをしている」という満足感が得られる。



というのがよくあり、そしてとても馬鹿馬鹿しい方法です。上に書いたような既知の事実から考察していけば、いきなり「ものすごいロボット」を作るなどというのは時間かせぎ、あるいは自己満足以外の何物でもない。


対象物に感じる「感情、人格」というのは観察者の思い込みに過ぎない、と考えています。つまり「何かが感情、人格を持っている」ということと「観察者がそれを見て感情、人格を持っていると感じる」ことは全く別問題。


というわけでまじめに人口無能を研究しようかと思ったけど、まずは既存の研究から調査しましょう。




知識を共有しよう

2007-04-18 00:00



過去十数年で変わったことの上位に来るのが「検索」の日常生活での活用だ。最近は意識にも上らなくなったが、1990年にはまだ「検索」なる言葉は日常でめったに使われるものではなかったことを思い出そう。(まだ生まれていない人もこのページを読んでいたりするのだろうか)


もちろん強い分野、弱い分野はある。コンピュータ関連は実に強い。何かトラブルに見舞われたらまず検索。キーワードさえうまく思いつけば答えが見つかる確率は高い。逆に言うと昔はどうしてたんだろうねえ。だいぶ無駄なことをしていたのかな。


というわけでささやかながら私もこの「集合知」(意味違うか?)に貢献しようと思う。


会社ではメインのマシンがWindowsXP、サブ(というか個人的にはメイン)としてMacを使ってる。


でもってsynergyを使ってこの2台を一組のキーボード、マウスで快適に使っていたわけだ。数日前、MacをMac miniからMacBookに交換した。


さてここで問題です。Synergyはちゃんと動くでしょうか?私が直面した問題は以下の二つ。


1.そもそもIntel MacにSynergy1.3.1は対応していない。Bus Errorが起きる。


解決策:http://miiyaa.seesaa.net/article/16443887.html または


http://blog.masuidrive.jp/articles/2006/03/24/synergy2-on-intel-mac からバイナリをダウンロードして使用する。


さて、こうやってみると元通り快適にマウスが行き来してくれる。これで楽勝、と思ったらそうはいかなかった。


2.Macのほうであれこれプログラムを書いているのだが、特殊キーの類「」{}()の位置がむちゃくちゃになっている。よくあるASCIIキーボードとJISキーボードの違いなんてもんじゃない。_はどうやっても入力できない。Mac Bookだからキーを直接たたこうかとも思ったがさすがにばかばかしい。


というわけでさっそく検索。回答は「はてなブックマーク」にあった


http://www.geocities.jp/mac_scripter/


ここには「10.4からはこのプログラムは不要」と書いてあるが、Synergyを使った場合10.4.9でキー配列はがたがたになる。このプログラムを書いてあるとおりインストールし、めにゅーバー上の「あ」とか「A」とか切り替えからUSB-JISのアイコンを選ぶと、をを、これはすばらしい。いつもどおりの入力が可能になります。


というわけでしばらくは意味もなく文字など入力して喜んでいた。そのうち慣れてしまいありがたさを感じなくなるようになる。とはいえやはり「普通」は素敵だなあ。




「業者さん」との関係

2007-04-16 00:00



自動車、逆ピラミッド時代

部品大手マグナ、クライスラー買収に意欲

自動車、逆ピラミッド時代 (時流超流):NBonline(日経ビジネス オンライン)自動車、逆ピラミッド時代 (時流超流):NBonline(日経ビジネス オンライン)


このニュースを聞いて思い出すのは、米国で働いている友達の言葉である。



「以前上司がこう言っていた。”誰が上司になるかわからないから、みんなと仲良くしましょう”と」





下請け、発注先、協力会社、言葉はいろいろあるが、否定できないのはこれらの言葉に含まれる「見下した」ニュアンスだ。たまたま自分が「発注元」の企業に勤務しているがゆえに、自分が「発注先」に勤務している人間より上等だ、と信じている人はかなり多いことだろう。そしてそうした会社に勤める人は、その会社の中だけで一生を終えるから、その考えで大過なく会社生活を送ることができる。


私がGMで働いていた10ヶ月の間にも多少そうした事例を見聞きした。しかし日本における「元受、下請け」の関係よりもはるかにそうした「見下す」雰囲気が少ない、と感じたもの事実である。彼の国では自体ははるかに流動的だ。「協力会社」に対していばっていると、そこがいつの間にか「親会社」になるかもしれない。出入り業者の営業と思って馬鹿にしていると、次の日にはその相手が自分の上司になっているかもしれない。


マグナがクライスラーを買収するときっとあれこれ面白いことが起こるのだろう。しかし例えばデンソーがトヨタを買収した場合に比べれば面白さは1/100程度なのではなかろうか。地位の逆転時代を覚えている世代がいる間はまあぎこちなくもスムーズにことが進むのだが、トヨタの親会社たるデンソーに入社した人間が幹部にすわるにつれ、関係は「面白い」ことになっていくのであった、なんて図柄が私が生きている間に見られないものかと思う。日本の


「企業の関係=人間の関係」


と考える文化にはかなり辟易している。




うがあ!待ち望んでいたものが遠ざかる。。

2007-04-13 00:00



We now plan to show our developers a near final version of Leopard at the conference, give them a beta copy to take home so they can do their final testing, and ship Leopard in October.

Apple - Hot NewsApple - Hot News


Appleの次期Mac OS X「Leopard」のリリースが10月までずれ込むことが明らかになった。理由は、「iPhone」の出荷予定を守るためだという。

アップル、次期Mac OS Xリリースを10月に--原因はiPhone開発 - CNET Japanアップル、次期Mac OS Xリリースを10月に--原因はiPhone開発 - CNET Japan


今年の初め発表されたiPhoneに私は衝撃を受けた。最初はユーザとして。次にチンピラプログラマーとして。なんとのiPhoneではOS Xが動いているのだ。Mac上の降るバージョンとは違うだろうが、Core Animationまでのっけて。


それからCocoa+Objective-Cへの興味が高まった。今のところAppleはiPhone上でのソフトウェア開発を他社にさせるつもりはないらしい。しかし可能性はあるではないか。そして仮にAppleが携帯端末用OS Xをリリースすれば、それはユーザが使う組み込み機器ソフト開発に激震をもたらす。あのiPhoneの動きが「簡単」に自分達が作る組み込み用アプリケーションで可能になるのだ。


あるいはこういうこともできる。仮にAppleがOS Xをリリースしなかったとしても、ユーザからしてみれば、あの動きが標準になってしまう、ということだ。であれば「敵の状況」は知っておく必要があるではないか。


というわけで、最近私は過去に自分がCocoa + Javaで書いたプログラムをObjective-Cで再構築している。しかしここで悩まされるのが「メモリ管理」だ。そりゃ昔はC++でごりごり書いていたけど、ここ数年はJavaばかり使っていたのだよ。ヘッダファイルってなんだっけ。どこに何をかけばいいのか、、などということは耐え忍ぼう。しかしやれallocだのreleaseだのautoreleaseだのというものにはどうしても耐えられない。今のプログラムもきっとメモリーリークを起こすけど


「Leopard専門だから許してね」


といおうと思っていたのだ。それどころかCore Animationを使えばもっと面白いものができそうではないか。


などと捕獲もしていないトラの皮の値段を積算していたのだが、これでそうした可能性は秋まで延びてしまった。えーん。常時使うはずのカレンダーソフトなのに「突然お亡くなりになる」SmartCalendar-XもCore Animationで書き直せば楽勝、のはずだったのになあ。。しくしく。


WWDCに行きたい、と会社に申請する予定なのだが、、行かせてもらえるかな。。




映像はメッセージである

2007-04-06 00:00



とうとう選挙管理委員会が削除依頼を出すそうなのでいつまでもつかわからないが以下の二つの動画を見よう。


「映像の世紀バージョン」


<object width="425" height="336"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/4oSDvB-XZ-M"></param><param name="wmode" value="transparent"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/4oSDvB-XZ-M" type="application/x-shockwave-flash" wmode="transparent" width="425" height="336" FlashVars="movie_url=http://d.hatena.ne.jp/video/youtube/4oSDvB-XZ-M"></embed></object>


D


「オリジナルバージョン」


<object width="425" height="336"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/5Tg5H3fz39M"></param><param name="wmode" value="transparent"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/5Tg5H3fz39M" type="application/x-shockwave-flash" wmode="transparent" width="425" height="336" FlashVars="movie_url=http://d.hatena.ne.jp/video/youtube/5Tg5H3fz39M"></embed></object>


D


オリジナルほうはまあネタとして心穏やかに見ることができる。しかし「映像の世紀」バージョンの力はどうだろう。これに


「大正時代反政府活動家として活躍した外山の演説風景です。」


とまじめなナレーションをかぶせられても違和感がないではないか。


画面を白黒にして劣化させ、あの音楽をかぶせただけでここまで印象が変わる。すなわち映像は「記録」ではなく送り手の「メッセージ」である、ということを雄弁に示している。


TBSが得意な「誤解を与える表現」などを使わなくても題材によってはここまで送り手の「意思」を載せることができるのだ。




SPAMからみるお国事情

2007-04-02 00:00



アメリカの「サブプライム(信用の低い借り手への)」ローン業界がなぜ今、こんなにも辛い問題に直面しているか、これでよく分かるだろう。問題の根本は実に簡単だ。ここ数年、信用スコアが低いのに高額の住宅ローンを認められて、それでマイホームを購入した人がとても多いという現象がまさにそれだ

手軽な住宅ローン騒動でアメリカ混乱――フィナンシャル・タイムズ(1)(フィナンシャル・タイムズ) - goo ニュース手軽な住宅ローン騒動でアメリカ混乱――フィナンシャル・タイムズ(1)(フィナンシャル・タイムズ) - goo ニュース


毎朝最初の仕事はSPAM退治だ。しばらく会社を空けていたときなど、SPAMフィルタを潜り抜けたメールとの格闘は結構長く続く。


しかしこちらも送られてばかりではいられない。日本語と英語のSPAMで傾向に違いがあることに気がつきだした。


日本語で最近圧倒的に多いのは「逆援助」のお話だ。やれ指名がありました、やれ最初は20万でいいですか?そんな話があるわけないのに、この手のSPAMが存続する、ということはひっかかる人がいるんだろうな。


これに対して英語で多いのはViagraの類。それに"loan application approved"という類のものだ。


簡単にいえば、サブプライムと呼ばれる比較的信用度の高くない消費者層への金融ローンが問題なんです。

サブプライム市場は、1990年代以降アメリカで急激成長した分野です。

ああアメリカ経済が心配だ - FIFTH EDITIONああアメリカ経済が心配だ - FIFTH EDITION


米国で「不動産バブル」が膨らみ続けていることは、従兄弟からも聞いていた。なんでも「とにかく土地を買うんだ。値上がりし続けるから」と真顔で米国人が言うのだそうな。でもって日本のバブルを身をもって経験した従兄弟としては「これは一時の日本と同じではないか」と思ったとのこと。


この英文SPAMの山はこうした「サブプライム」をターゲットにしたものではなかろうか。となると↑で引用したことが「なるほどな」とふに落ちる。理論はいろいろあるのだろうけど、SPAMは現実からのフィードバックをちゃんと受けているはずだ。つまりSPAMが送られるということはそれにひっかかる人間がいるということなのだ。


さて、米国はこのバブルをどうやって「上手く」しぼませてくれるのだろう。