題名:YD合コン(2章)

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日付:1998/1/10

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2章:その日

その日私は疲れていた。

私の体力は寮のベッドの上以外では急速に消耗する。したがってその日元気に最低でも2時間騒ごうと思えば、お昼寝をして体力を温存しておこなければならないのである。ところが色々と雑用をこなしている間に、お昼寝をする時間がなくなってしまった。

これは結構致命的な間違いかもしれない。しかしまあいまさら悔やんでもしょうがない。早めに待ち会わせ場所に行って、そこで座り込んで体力の回復を計ることにしよう。空になりかかった乾電池でもしばらく時間をおけばキュイーンとか言ってフラッシュを光らせることができるのである。

さて待ち合わせの時間は5時半であり、待ち合わせ場所は誰かの言葉によれば名古屋に3箇所しかない”Multi-Purpose”待ち合わせ場所であるところの中日ビルの一階であった。

私はそこに5時15分についた。なんとか椅子を探して、体力の消費を最低限に押える措置をとった。つまり完全に惚けた体勢をとったのである。この際外観には構っていられない。しかしよく考えてみればもしここに相手の女の子達が来ていれば彼女達の間では次のような会話が交わされていた筈である。

 

「ちょっと何?あそこでまるで馬鹿みたいな顔して座り込んでいるおじさん」

「やあね。まさか今日の合コンの相手じゃないでしょうね」

「まさか。もしそうだったらあたし帰るわよ」

「冗談じゃないわよね」

 

とにもかくにも5時25分にSTとYDが来た。そこで私はこの場所が女の子達と待ち合わせをする場所ではないことを知ったのである。YDの弁によるともし男の子と女の子が同じところで待ち合わせた場合、おたがいが少しずつ集まって来るのはなんとなくきまりが悪いとかそんな理由であった。しばらく待ったあげくにKWが来た。とはいってもまだ5時27分なのである。すばらしい。時間前に全員が集まるなんて聞いたことがない。

YDは実のところ誰かが時間に遅れるだろうと思って、早めに時間を設定しておいたのである。従ってそこでしばらく時間をつぶした後に我々は真の待ち合わせ場所であるところの地下街のつきあたり-巨大な○栄マークの前-に向かったのである。

午前中は結構蒸し暑かったが今はとても涼しくなっていた。これならば秋と言ってもいいかもしれない。夕暮れ時の町を歩きながら、われわれは期待にめらめらと燃えている下心を表に出さないようにしながら、たあいもない会話に花をさかせていたのである。私はと言えば体力の温存を考えながらも、笑顔のウォームアップを始めていたのである。

ふと皆の目に「サザビー」とかいう垂れ幕の文字が目に入った。「あれ何だ」とか言っているうちに、STが得意のギャグをかますことになった。「おすしの上に乗っているもの」「それは”わさび”でんがな」

このギャグのおかげで私は過去数十分の間に温存した体力を全て失うことになった。えーいこうなったらビールの神様にお祈りするしかない 。

 

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注釈

”Multi-Purpose”待ち合わせ場所:あと2箇所はクリスタル広場と名古屋駅のななちゃん人形の下である。戻る

 

そんな理由: 実のところまだ私はこの理論を完全に理解したとは言い難い。戻る

 

サザビー:たぶん新しく開店した飲み屋か何かの宣伝だと思った。戻る

 

ビールの神様:(トピック一覧へつまり酔いに任せてというやつである。戻る