題名:Document 1.11.1

五郎の入り口に戻る

 

日付:2000/7/1


副題 :OSの後ろ姿に神の姿を見た

平成元年、11月1日に、KTが幹事をして車屋の女の子達と合コンが取り行われた。この文章はその合コンの記録である。

 
後付の前書き:昭和天皇が崩御したその年に行われた合コンの模様である。

この合コンが行われる前に男性側出席者のうちOS,KT,TGは今回出席の女性達(沖縄1号、2号含む)と長島スパーランドなる遊園地にいって楽しくやっていたのである。ジェットコースターにのっている時TGが女性に手を握られた、なんてことも結構な話題になっていた。つまり彼らはすでに顔見知りであったわけだ。

その拡大リターンマッチであるところの合コンはどのように進んだのであろうか。


 

 待ち合わせ場所は例によって因縁深いななちゃん人形の下である。そして今回も女の子は遅れてきた。

 ところがぎっちょん誰もいやな予感にとりつかれなどしなかったのである。なぜならばDを捜し回っていたから。Dの性格からして、絶対時間前に来ていて、様子をうかがっている筈だとの共通の認識のもとに、われわれ(大坪、KT、OS、Mr A、Big E)はななちゃん人形の周辺を徹底的に捜索したのである。しかしなぜかDはみつからなかった。

 7時少し前になって女の子がやってきた。しかしここで私達は「TGが少しおくれて来るから 、7時までまとう」とかなんとか言って、7時までねばったのであるが、結局Dをみつけることはできなかった。

 合コンの場所はこれまた因縁深いSeleneである。ここで入った当初の席の配置を下図に示す。

 はっきりいって私には、あまり好ましくない席の配置であった。なぜならば後でTGが来ると、私のサイドの方が、男が一人余る勘定になるからである。ところが最終的に余ったのは、男ではなく、女の方であった。

 

登場人物紹介

 沖縄1号:髪の毛ソバージュ、顔No comment、年令25歳

 沖縄2号:一番小さい。顔もっとNo Comment 年令25歳

 Cuty:見る角度によってはかわいい。年令26歳

 元彼女:横から見るとかわいい。ちなみに横からみると、僕が高校の時つきあっていた彼女 に似ている。 年令22歳

 BigBay:時々かわいくみえることもある。年令22歳

 

 この合コンに於ては、最初から最後まで特に変化はなかった。というか全く同じシチュエーションだった。

 前掲の配置を見て普通に考えると、次のような基本的なペアが考えられる。OS−沖縄1号、Mr A−沖縄2号、KT−Cuty、TG−BigBay、大坪(余り)、Big E−元彼女。

ところがぎっちょんこうはならなかった。

 

 この場で私利私欲に一番正直だったのはMr Aである。当然沖縄2号と話すべきところを、(私は正面に座っていたのでよく知っているが)沖縄2号とは、全期間を通じて、1言2言しかしゃべっていない。

従って、前述の様にはならず、OS−沖縄1号&沖縄2号、Mr A&KT−Cuty、TG−BigBay、大坪&Big E−元彼女、という取り合わせだったのである。

 この場で一番貧乏クジを引いたのは、OSである。既に知り合いになっているふたりと延々と話さなければならない宿命。おまけに彼はここ数日風邪でくたばりかかっていたのである。更に彼の言葉によると、本来「大勢で話をするのは苦手だ」という男なのである。

 私はこの時のOSの後ろ姿を見て、一種の神々しさを感じた。それにしても、Mr Aは自分の欲望に正直な奴である。

 いつしか時は過ぎ行き、時間となりました。最後に店をでてそれぞれ帰途についたのである。この日は男の子はほとんど車であった。男の子はだいたい名古屋の北のほうにすんでいるのであるが、女の子はだいたい名古屋の南の方にすんでいるのである。したがって、女の子を乗せていったのはMr Aだけであった。 Mr Aは元彼女と、Cutyさんをのせて帰って行った。(駐車場に向かう途中で、私は初めてCutyさんと話したのだが、彼女が26であることを聞いて、ぶったまげてしまった。)

 以上が車屋合コンの全貌である。


後付のあとがき:さて、この合コンはその後どうなったか。

どうやったか覚えていないが私は「元彼女」の内線番号(彼女たちの会社は今でこそ別会社だが数十年前は私が以前勤めていたのと同じ会社だったのだ)を聞き出していた。そして

「また3対3くらいで飲みに行かないか?」

とさそったのである。何故また全員でのリターンマッチを企画しなかったか?当時の私は鬱病気味であったこともあり、大規模な合コンを取り仕切る気などさらさらなかったからである。

しかし彼女にしてみれば「選択的に声をかける」ことなどできない状態だったのだろう。

「みんな行きたいって言ってるんだけど」

と返事が返ってきた。そして今から考えればもったいない話なのだが、当時のケツの青い、そして鬱病になっていた(これは今もだが)私にそれだけの力は残っていない。なんだかんだといってお流れにしてしまったのである。

その後書いたのがこの文章だ。正直言えばMr.Aの行動に若干非難の気持ちもあったのかもしれないが、Mr.Aに読ませれば

「僕、こういう欲望に正直な自分が大好き」

だそうである。それもこれももう11年も昔の話だが。

 


注釈

因縁深い:因縁深い:詳細はYZ姉妹参照本文に戻る

 

Dを捜し回っていた:このころ我々が初めて接するDの浮いた話が存在していた。どこから出てきたか忘れたが、「Dを気に入った女の子がいる」ということになり、彼はこのとき同じ時間に同じ場所でその彼女と待ち合わせをする予定だったのである。本文に戻る

 

おくれて来るから:実のところこの日はTGが遅れてくるので最初からみすてて先に店に入っているという約束になっていたのである。ところが”いやもうすぐ来るはずだよ”などといいながらねばってDを探す口実にしていたのである。本文に戻る

 

因縁深いSelene:詳細はこれもYZ姉妹参照のこと。本文に戻る