Macの最近のブログ記事

Steve Jobsはダメな奴だった

昨日からブログを読めば「LCからの付き合い」だの「初めてIIsiに触ったときの」とか全く最近の若いものはなっておらん。私なぞ1984年から(という年寄りの戯言はこちらに書いてあります)

私がSteve Jobsという人間の存在を意識しだしたのは、1989年ではないかと思う。当時の上司の勧めで「スカリー」という本を読んだ。



スカリーとは誰か?当時JobsはAppleにいなかった。代わりにAppleを率いていたのはジョン・スカリーだったのだ。NextでJobsはがんばっちゃいたが、全然うれていなかった。Appleを21世紀までひっぱっていくのはスカリーだ。そう思っていた。

この本は、スカリーの自伝だからSteve Jobsのことはダメダメに書いている。曰くサーバー製品の開発がなかなか進まないので、事情を調べた。どうもジョブスはサーバーがソフトウェア主体の製品であることが理解できていないようだ。他にもダメダメなエピソードがいくつかあったが忘れた。

その後私はアメリカで2年暮らした。友達が遊びに来たのでSan Fransiscoを案内した。その時たまたまどこかのコンベンションセンターで

"Next World"

というイベントをやっていた。ほら。ちょっと前までMac Worldってあったでしょ?それのNext版。

人はだれもいない。ふと友達が言った。

「Jobsだ」

みれば、どこかで見たような人がいる。それまで見た写真では髪フサフサ、髭全くなしだったのだが、この時のJobsは髭が生えていたように記憶している。友達は「サインでももらおうか」といったが、私は「いいよ」とその場を後にした。今更地団駄踏んでくやしがっても遅い。

さて、日本に帰ってきてしばらくたった頃、スカリーは誇らしげにNewtonをアナウンスした。これはすごい。ハード製造も切り離して、これが新しいビジネススタイルだ。しかし日本語版は「水泳ができるころにリリースします」と言われたきりいつまでもでてこない。そのうちスカリーはスピンドラーにとって変わられた。

そのスピンドラーもいつしかアメリオにとって代わられ。。そして米国の雑誌では

「Appleはどこに買収されるべきか?」

などというコラムが載っていた。IBMに買収された場合、Motorolaに買収された場合、それにSonyに買収された場合。そうだよなあ。SonyがAppleを買収してくれないかなあとその時は真剣に考えたものである。

さて、JobsがAppleに戻り、あれこれの変化が起こり始めた。互換機路線をスクラップにした。私はこれに激怒した。魅力的なハードをつくろうと思えば、互換機を認めるしかないじゃないか。(当時は真面目にそう考えていた)

次にiMacを発表した。これは気に入った。しかしなんでLocaltalkのコネクタまで削除するかな。あれがあれば今のMacからデータ移すの簡単なのに。(当時Ethernetは金のかかるオプション品だったのだ)これだからJobsは、、とそう考えていた。

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当時のJobsはいやな奴で、ダメな奴だったのは間違いないと思う。一緒に働いたことのある人の記事を読むとそうとしか思えない。

スティーブの下で仕事をしてみて一番最初に思ったのは「ああ、本で書かれている通りの人だ」というものです。

本読んでいた時はさすがにそこまでひどくないだろ、と思ったんですが、本当にその通りの人でした。

via: 追悼 Steve Jobs - [モ]Modern Syntax

そんな折、まさかの Steve Jobs 復帰。

社内の様子は一変しました。最初は熱狂としかいいようのない興奮で迎えられたSteveでしたが、ごく短期間の間にその熱狂は「恐怖」とでもいうような感情によって置き換えられました。

via: Steve Jobs の思い出 | まつひろのガレージライフ

そしておそらくは最後までいやな奴でダメな奴だったのではなかろうか。

我々はともすれば、「偉人」=「人格の立派な人間」と思いがちである。思うに少年少女向けの偉人伝がそうさせているのではなかろうか。

しかしそんなことは全くない。いやな奴でダメな奴がどれだけ世の中の方向を変えたか。SteveJobsという人間がいたことで何が起こったか。リアルタイムで体験できたことは全くの幸運だった。

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Steve Jobsは

「個人が存在することで、どれだけの変化が起こりうるか?」

を身を持って証明した。

Steve Jobsが存在しない世の中を考えてみよう。

・未だに我々はメインフレームのCUI端末を前にしていたかもしれない。
・携帯電話は二つ折のままだったかもしれない。そしてゴミのようなサービスの対価としてキャリアに300円ずつ払っていたかもしれない。
・音楽のダウンロードサービスは存在したかもしれない。しかし一曲1000円で一回再生するごとに50円課金されたかもしれない。

冗談ではなく、本当にそうだったかもしれないのだ。Jobsがこれらの変化を成し遂げた、というのは間違ったものの言い方だ。しかし「Jobsがいなければこれらの変化は起こらなかった」と思うことはそう的外れではないかもしれない。

ではこう考えてみよう。

Jobsがすい臓ガンにかからなければどうなったか?

2005年のスピーチで

「あと何十年かは死に直面しないことを願う」

といっていることから、その当時はまだ何十年かは生きるつもりだったのだろう。例えば65歳まで、9年間AppleのCEOを務めたとしよう。

今までと変わらないペースでものすごい新製品を創り上げたかもしれない。あるいはどこかの時点で、Apple最大の資産が負債になったかもしれない。人間の運命というのはわからないものだ。

しかし

すい臓がんににかかり、死に直面する、という体験がなければあのstanfordでのスピーチはなかったに違いないと思うのだ。

そして、例えば私の子供の代になったとき、そこに存在しているテクノロジーはあたかも

「必然があって登場した」

と子どもが考えても私は驚かない。私たちは歴史を見るとき、常にそれは「必然であった」と解釈しようとする。Steve Jobsがいなくてもパーソナルコンピュータは生まれ、GUIが普及し、スマートフォンが今のような形になっていたと(iPhone登場前に、Smart phoneといえば、どのようなものだったか覚えている人はいるだろうか?)論じられるだろう。逆に過度に神格化されているかもしれない。どちらにしても私の感覚とはずれていくだろう。

しかし

あのスピーチが意味するところ、言葉の力は私の子供にも等しく伝わって欲しいと願っている。時代が、文化が少しずつ移り変わっていってもあのスピーチが持つ意味は変わらない。そしてこれはまさしく、Steve Jobsという個人が発した言葉である。

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Jobsのプレゼンには学ぶ点が多い。iPhone発表時の2007年Mac World Expoのそれはすばらしい。しかし私にとって一番印象深いのはWWDC2005でIntel Chipへの移行を宣言した際のプレゼンである。

理由を述べよう。新しい製品を出すことは基本的によいニュースだ。つまりHome field advantageがある状態。しかしこのIntel Chipへの移行は

「これまでPower PC > Intel といってきたことの誤りを認め、負けを認める」

といった内容だったのだ。完全にAway, 2chの言葉を借りれば「玉音放送」だったのだ。

しかしこのプレゼンを見た後では

「Intel への移行、いいじゃないか。これでMacはもっとよくなる」

と単純に信じることができた。これがJobsの持つ「現実歪曲空間」というものだと思い知らされたプレゼンでもある。

死を望む者はいない。天国へ行くことを望む人でさえ、そのために死にたいとは思わない。それでもなお死は我々すべてが共有する運命だ。それを免れた者はい ない。そしてそうあるべきなのだ。なぜなら死はほぼ間違いなく生命による最高の発明だからだ。死は生命に変化をもたらす主体だ。古き物を消し去り新しき物に道を確保する。現在は皆が新しき物だが、いつかそう遠くない将来皆は徐々に古き物になり消し去られる。芝居がかった表現で申し訳ないが正に真実だ。

via: スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学での卒業式スピーチ - himazu archive 2.0

古いものは死に、新しいものが生まれる。生きている私たちは新しいものを作り続ける。そしていつか退場することになる。その時には皇帝の言葉を思い出そう。

それゆえ、なんらかの瞬間を人生の目的と考えてはならない。過ぎ去った巨大な深淵のごとき時を振り返り、無限に続く未来に思いを馳せるとき、人生が三日しか続かなかろうが、三世代にわたって続こうが、少しも差はないと知るだろう。

運命によってわれわれに割り当てられたこれらの瞬間、瞬間を正しく認識し、満足をもって世界を眺めよう。熟したオリーブの実が枝から自然に離れて地に落ちるときのように、われわれを育んだ土壌を、木を讃えようではないか。

-マルクス・アウレウス・アントニヌス 自省録

via: スティーブ・ジョブズの逝去に関するApple取締役会の声明

iPhone4Sについて

いや、楽しい。

外野のいろんな観測はさておいて、iPhone4のデザインがそのままだったことに少し安堵感を覚えている。

iPhone4を最初に見たとき「これ以上どこを進化させると言うのか」と思った。アンテナ問題などはあったが、それでも実に美しくミニマルなデザインだったと思う。3Gと比べてみればそれがよくわかる。また初代iPhoneが登場したときに存在していた

「ああ、ここが直れば。。」

という点はあらかた解消されていた。処理はもたつくことなく、マルチタスクも導入された。Flashは死んでいるからもういいや。

そのデザイン、機能を一年で捨ててしまうのはもったいない。少なくともあと一年弱はあの美しいデザインのiPhoneを見ることができるわけだ。

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さて、というわけで「今回の目玉」Siriである。Engadgetによれば、元はDARAPAのプロジェクトだったのだそうな。

Siri はもともと DARPA が CALO という名前で進めていたエージェント開発プロジェクトの成果(のひとつ)で、同名の企業のもとでベンチャー化され、1年半ほどまえにアップルが企業ごと買収していました。

via: iPhone 4S は音声エージェント Siri 搭載、アプリ版は終了 -- Engadget Japanese

日本語に対応していないから、我々が日本で試すのは先になる(そもそもそんな日はこないかもしれない)しかしこの新しいインタフェースがどのような評価を受けるかには興味がある。

音声インタフェースの良い点は、キーボードを打つ手間がいらないことだ。逆の問題はユーザが何ができるかわからないことだ。現実世界の音声認識というのは、人間のそれとは遠く隔たっている。つまるところ、システムが用意した質問しか認識できないのだ。Siriはそれにある程度のファジーさを許容するようになっているが、それだけである。あるサイトには、認識されたフレーズの一覧が載っている。(以下に引用したのは一部)

Address Book

Querying Contacts

  • What's Michael's address?
  • What is Susan Park's phone number?
  • When is my wife's birthday?
  • Show Jennifer's home email address

Finding Contacts

  • Show Jason Russell

via: iPhone 4S: What can you say to Siri? | TUAW - The Unofficial Apple Weblog

Appleがやることなので「ボタンを押せば、問い合わせ可能なフレーズの一覧を出す」といったこともちゃんとやっている。実際に使われている場面のプロモーションビデオも真面目につくっている。

しかしこのインタフェースがどの程度普及するかはよくわからない。そもそもSiriは単独のアプリケーションとして配布されていた。もちろんそれに改良は加えられているのだろうが、元のアプリはそれほど話題になっていなかったように思う。

この機能をきっかっけにして「音声インタフェースがいつまでも普及しないのは何故か」についてより多くの人が考えてくれるといいのだが。

AndroidとiPhoneの戦い 追記

先日書いた内容に関しての追記。

Original estimates for the Xoom hoped for sales of 3 to 5 million units in 2011, but so far the company has sold closer to a half million of the devices, depressing the prospects for other Honeycomb tablets and tablets in general outside of the iPad, and further reinforcing the reality that the iPad, like the iPod before it, exists as its own market with exclusive demand, rather than being part of a larger, generic "tablet" market.

via: AppleInsider | Motorola beats expectations but guidance disappoints as Xoom fails to match iPad

MotorolaのXoomが予想よりはるかに売れていないことを述べた後で

「iPodのように、iPadにはそれ自身のマーケットが存在しており、より大きな「タブレット」というマーケットの中で戦っているのではない」

と推測を述べている。

私がiPhone V.S. Androidに関して思うことも同じである。携帯電話の世界ではその違いが見えにくくなっているが、両者は異なるものであり、シェアがどちらが多いからどう、という話ではないんではなかろうかね。

Macintoshが最初に出た時も状況は同じだったのだと思う。あの頃PCとMacintoshは明らかに別物だった。それがだんだん近づいてきて、、いつものとおりのストーリーとなったわけだ。

携帯電話が同じような道筋を通るのかどうか私にはまだわからない。仮説として、そもそも両者は違うことをやっているのではないか、と上記のようい考えている。もう一つの不定要素は、Appleが垂直統合の製品を製造していながら、コストで有利なはずの水平統合製品にひけをとっていない、という事実だ。

モノづくり大国という幻想

いささか言い尽くされたトピックではあるが、昨日こんな記事を見つけた。

少なくない人のご意見が、「そんなこと(背面カバーを射出成型してから内側を削ること)をやるはずがない」というものでした。何人もの専門家と称する人たちが、いくつも理由を挙げて、アップルが別な理由でそうしていることを説明しようとしました。日本の技術者のモノ作りの常識では、そんなことを許してもらえるはずがないので、これは工程に不具合があってやむを得ずそうしたものだと説明したりします。もちろんそれは筋が通ったものではありません。そんな、いかにも場当たり的な説明をわざわざ書き込んでまで、アップルがあえてコストをかけて、ここまでやっているという事実そのものを、否定しようとします。そういう日本の技術者達の書き込みを見たときに、変えなきゃならないのは技術ではなく、彼らの頭の中身なんだと思いました。

via: 分解してわかった、アップルの"常識"はずれなこだわり| nikkei BPnet 〈日経BPネット〉

覚えている人がいるかどうかわからないが、少し前の日本は「家電大国」であった。そういう人たち相手にGoromi-TVを何度かデモしたことがある。

非常に興味深かったのは、現在のTVに近いところにいる人ほど反応が悪かったことだ。そりゃ「TVの専門家」からみればダメダメなコンセプトだよね。

金出教授の「素人発想、玄人実行」の逆、「玄人発想、素人実行」を「日本の技術者」の態度に見ることは難しくない。いや、射出成形後、NC機械で削るなんてのは「常識」ではありえない、と言って

「美しさをコストより優先させる」

という「素人発想」を頭から否定する。それで顎が外れるほど安くてよいものができればいいのだが、今や品質でも価格でもApple+中国のEMSに手も足もでない状態だ。

などと

他人ごとのように否定している間は楽なのだが、自分がつくっているiPad用のソフトを改めて見直し

「全然美しくない」

ことに愕然とした。これはいけない。良いものから学ばなければ、と思いいろいろなiPadアプリをあさる。

VOGUE Germany iPad App from chris on Vimeo.

今のところ一番のお気に入りは、上記のVogueドイツ版だ。私などはファッションという言葉から一番遠いところに生きているはずなのだが、このアプリの動きには感嘆せずにいられない。よくみると、既存のiosのパーツをうまく利用して実にユニークな動きを実現していることがわかる。

批判ばかりしていないで、自分でもやらなくちゃ。もっとよく出来るはずだ。

というわけでいきなり引用。

Web開発は常にトレードオフの中にある。「沢山のユーザを獲得」しつつ、彼らを「満足させる品質」を作り上げなきゃいけない。Webは着実に良くなってはきているけど、そのスピードはあまりに遅すぎる。

Gmailが2004年にリリースされたとき、その当時私が使っていたメーラから一歩進んで十歩戻ったような有様だった。しかし今でも、Gmailの機能はここ数年のデスクトップメーラで作られてきたものの後を追っているだけだ。

いま、Webは重要な転換期の中にいると私は思う。Webはデスクトップアプリケーションと同等になるのに10年以上かかってるし、しかもイマイチだ。そしてネイティブアプリが加速していく中でWebは絶滅の危機に瀕している。

via: PosterousのCEO「Webはクソ。ブラウザはマジなんとかしろ」 - 床のトルストイ、ゲイとするとのこと

今年の一月までGUIのミドルウェアを扱う会社にいた。それはいわば

「GUIのアセンブラ」

ともいうべき仕様で、GUI表現に必要な最小構成要素を見切って実装していた。それ故仕様が小さく様々なプラットフォームに迅速にポーティングすることが可能だった。ミドルウェアの上で動くバイナリは共通だから、あるプラットフォームで動かしたアプリケーションを他のプラットフォームにもっていくことも簡単に(細かいところはあれこれ調整するとして)できた。

最近はiOSであれこれプログラムを書いている。iOSについて学びつつある段階で、以前やっていたこととiOSを比べると

・前やっていたこと:ナイフを一本もって、どこに行ってもそれで道具を作り、、、とやっていた。できることは貧弱だが、どこに行っても大丈夫だよ!

・iOS:必要なものは何でもそろっているショッピングモールを歩いている。

くらいの差があることに気がつく。
世の中の趨勢を見ると、iOSやAndroidのほうが例外的である、ということは認識している。しかしできることとそれに必要な労力の差は馬鹿馬鹿しいくらい大きい。

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インターネットを前提としたアプリを開発する、といったときそれを構成する要素は

・ネットで接続されたサーバー
・クライアント上で動くアプリケーション

からなるわけだ。サーバーのほうはいいとして、クライアントで動くアプリケーションをHTMLで書くのは実にバカげている、と最近思い始めている。昨日昔の情報を漁っていてこんな文章を見つけた。

HTMLの仕様は、紙の発想を根強く持っている。ネットワーク上での機能は、紙からの脱却を目指すべきだが、HTMLはそうなりきれていない。

via: 紙の発想をいまだに引きずっているHTMLの仕様

標準化がなされているのは知っている。しかしその表現力は未だに15年前から少しも進歩していない。

いや、HTML5が、、という人は一度HTML5+Javascript+CSS3でアプリケーションを書いてみるとよい。今までの「紙ベース」に少し色をつけることはできるが、それ以上のことをやろうとすると途端に難しくなることに気がつくだろう。今のところデモプログラム以外で「をを、HTML5になるとこんなことが」という例を見たことがない。

参考にしよう、とiOS上のアプリをいろいろ触ってみる。すると実に様々なUIが実現されていることに気がつく。HTMLという貧弱な仕様に拘束された世界とは隔絶している。

ここでもいろいろな端末でアクセスできること、と表現する機能のトレードオフがあるわけだが、サーバーサイドは、今までWebで積み重ねられてきた技術を使うとして、クライアントは、考え直すべきなんじゃないかな、と真面目に考えている。

EXEC_BAD_ACCESS

というわけで最近iOSでごりごり何か作っているわけだが。

長年Javaでいいかげんなことばかりしていたので、やたらとEXEC_BAD_ACCESSという文字を見る。それしか言ってくれないので困る。

こういうときはGoogle先生にお伺いをたてる。するといろいろなサイトに

NSDebugEnabledとNSZombieEnabledとMallocStackLoggingをYESにしておきます。

と書いてあるが、やり方がXcode3以前用のものばかり。Xcode4ではどうやるの、と少し迷ったのでGoogle先生の目の届くところに書いておく。

メニューバーからProduct->Edit Schemeを選ぶ。
表示されたダイアログの中では、Run(アプリ名)がハイライトされている。
Argumentタブの中のEnvironment Variablesから+ボタンを押して前記の変数を追加する。

さて、実行してみよう。画面下部のgdbのエリアに

message sent to deallocated instance

となっている。そのmemory addressをコピーして、gdbのプロンプトの後に

info malloc-history

と打ち込む。するとそのアドレスがどのようにアクセスされたかが表示されるので、どこが悪いかなんとなくわかる。

iPhoneの異常性について

長年訴え続けてきたのだが、昨日ようやく同じことを指摘してくれた文章を見つけた。

良く日本の企業がiPhoneをつくることが出来なかったのは、技術力がなかったからではなく、iPhoneのある未来を描ける経営者がいなかったから、という話をする人がいる。僕はこれは完全に嘘っぱちだと思っている。

たとえばタッチパネルのレイテンシ一つをとってもiPhoneに匹敵するデバイスをiPhoneができるまで作れた日本の企業がいただろうか。少しタッチパネルをかじったことがある人ならわかると思うが、iPhone 3Gがあの時期に到達したタッチパネル技術のたかみは本当にすごい。iPhone 3Gの時期にあのタッチパネルの精度、レイテンシを実現したのはタッチパネルベンダーを巻き込んだデバイスの研究開発と、描画バッファを複数持つことによるレイテンシを極力排除したOSレベルでの最適化された描画システムが必要となる。

この点だけ見ても、当時日本の企業であの滑らかさとレイテンシを実現するタッチパネルを作れるものはいなかった。だから、僕らは認める必要がある「そもそも突き抜けたものを作る技術力がなかった」ということに。なので、もう一度きちんと考える必要がある。

via: 「1000人の凡人が一人の天才に負けるエンジニアリング」ではなく「凡人1000人で本当に良いプロダクトを作るエンジニアリング」を指向したい - Future Insight

端的に言って、日本のモノづくりはiPhoneに大して完膚なきまでに敗れたのである。もちろん「iPhoneにも日本製の部品が」とか「F社の画像エンジンはすごい。iPhoneのカメラはゴミだ」とかなんとでもいいようはある。しかしそれは終戦後に

「空戦フラップは云々」

と威張っているようなものだ。

これも何度か書いたことだが、iPhone発表の後「頭のいいUIの専門家」から

「文字入力がタッチパネルでできないことは証明されている」

とか

「すでにある機能を組み合わせただけで何も新しいものはない」

とかいうコメントを聞いた。私は無知なので、基調講演で示されたiPhoneのタッチパネルの反応をみて顎が外れていたのだが。

Apple以外の企業から、あのiPhoneのタッチパネル(ハード+ソフト)が生まれなかったのはどうしてだろうね。ひとつには「頭のいいUIの専門家の適切な意見」もあるだろうが、それだけではないような気がする。

それまでのタッチパネルはどう贔屓目に見ても使いやすいものではなかった。

「こんなゴミが使えるか。もっといいものを作れ」

と本気で考えた人がリソースとむすびつくところにあの結果が生まれる。そもそもそう言い出す人がいなければ、それまで、ということなのだろうか。

iPad2を待ちながら(その2)

というわけでiPadに関する記事の引用その2である。

そもそもなぜiPadはこんなに売れているのか?

If it's not a necessity, doesn't do many things as well as a notebook and lacks the portability of a smartphone, what's the key to its success?

via: Nobody Needs a Tablet. So Why Are We Gobbling Them Up? | Gadget Lab | Wired.com

(iPadは)ノートPCほど沢山の機能を持っていないし、スマートフォンのような携帯性も持っていない。ではなぜこんなに成功したのか?

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たいていの大企業で、iPadのような製品を提案すれば、間違いなくこんな反応を(最もおい場合で)うけたことだろう。製品のポジショニングをちゃんと検討しているのかね?

では現実をどうやって説明するのか?
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Perhaps the best gadget to compare with the iPad is the microwave oven, says tech writer Matthew Guay. Succeeding the conventional oven, the microwave oven could heat food faster and use less energy. Even though it wasn't as good at cooking as an oven, and it wasn't obvious why anyone would want a microwave, the microwave became a staple in practically every home, because people kept finding new ways to use this technological wonder.

via: Nobody Needs a Tablet. So Why Are We Gobbling Them Up? | Gadget Lab | Wired.com

多分iPadと比較するべきは電子レンジだろう。電子レンジを使うと、少ない電力で早く食べ物を暖めることができる。調理器具としてはオーブンほどよくない、そしてみんな電子レンジを使うほど明確なメリットがあるわけではない。なのにほとんどの家庭に電子レンジがある。なぜなら電子レンジの新しい使い方が発明され続けているからだ。

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持続的なイノベーションではなく、飛躍的なイノベーションを扱うときに注意すべき点はいくつも明らかになっている。

-「今の」消費者行動を浅く分析しても無駄。
-「今の」消費者に「何がほしいか。こんなものがあったら欲しいか」聞いても無駄。

こういう製品を作り出すためには

「こんな製品があれば世の中楽しくなるんじゃないか」

という「正しい妄想をする力」

それに投資をする判断を行う人間

の両方が必要なのではなかろうか。このどちらが欠けてもこの種のイノベーションは生まれない。これは「新市場型破壊イノベーション」の例ということになるのだろうか。

クリテンセンは「破壊型イノベーションは多くの企業で一回しか起こせない。複数回起こした希有な例が80年代までのSONYだ」

と書いていたが、今だったらAppleをその希有な例に挙げるのかな。

iPad2を待ちながら

というわけでそろそろ発売開始日のアナウンスくらいあってもいいのではないかと思いませんか?

昨日こんな記事を読んだ。

AppleInsider | Dell, HP execs lash out at Apple's iOS successesより引用:

"Apple is great if you've got a lot of money and live on an island. It's not so great if you have to exist in a diverse, open, connected enterprise; simple things become quite complex," Lark added.

According to Lark, the high cost of additional accessories for the iPad makes the tablet inaccessible. "An iPad with a keyboard, a mouse and a case [means] you'll be at $1500 or $1600; that's double of what you're paying," he said. "That's not feasible."

Lark's figures, however, are confusing, as it is unlikely that a keyboard, mouse and case would cost the same as an iPad. For instance, purchasing Apple's leather Smart Cover, BlueTooth keyboard and Magic Mouse would cost just $207.

デルにおけるマーケティングのトップ、Larkは次のように述べた。
「Appleはすばらしい。もし金持ちで孤島に住んでいればだが。オープンでネットを利用し、多様性をもった企業で働いているのならあまり素晴らしいとはいえない。」

Larkによれば、iPadは高価な付属機器を考えるととても買えたものではない、という。
「iPadにマウス、キーボードそれにケースを含めると$1500-$1600になる。単体の値段の2倍だ。とても買えない」

Lark の説明には困惑させられる。キーボード、マウス、それにケースがiPadと同じ値段するとは考えられない。Appleの皮製スマートカバー、Bluetoothキーボードにマウスを購入してもたった$207だ。

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このLark氏は、Macが100万円したころのイメージだけをもって今の状況を説明しようとしたのだろうが、どう考えても無理である。いまやAppleのクローズドなプラットフォームは、オープンなはずのほかのAndroid tabletより安いのだ。次はもう少し「まともに聞こえる」iPad反対論

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AppleInsider | Acer to "overhaul operations" in the wake of Apple's iPadより引用:

Last fall, Acer's chairman JT Wang predicted that Apple's share of the tablet market would plunge from near 100 percent to just 20 to 30 percent because of the "closed platform" of Apple's iPad iOS, noting confidence in Android in saying that it "simply need a little more time before it turns strong."

昨年の秋、Acerの会長(?)JTWangは次のように述べた。
「Appleのtabletにおけるシェアは、現在の100%から20-30%に落ちるだろう。なぜならiPadのiOSはクローズドなプラットフォームだからだ。Androidの普及には確信を持っており、「有力なプラットフォームとなるまでもう少し時間が必要なだけだ」

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これだけ周りの企業から嫌われるということは、いかにiPadが成功しているかの裏返しでもある。というわけで早く日本で売ってください。私はGaragebandを使って子供と一緒に音楽を作りたいのです。PowerPointじゃなくて、Keynoteでプレゼンをしたいのです。

ちなみにこんな記事もある。

Windows Phone、2015年にはAndroidに続くシェア--IDCスマートフォン市場予測 - CNET Japanより引用:

「Nokiaとの新しい提携により、Nokiaのハードウェアの能力と、他とは一線を画すWindows Phoneプラットフォームが1つになった・・・2015年までにWindows Phoneは、Androidに続く世界第2位のOSになるとIDCは予測する」(Llamas氏)

こういう予想は、2015年には誰も覚えていないのがミソである。(もしあたれば、IDCだけは大々的に宣伝するだろうが)

私が先日訳した記事からはWindows Phone7が出だしから躓いていることが伺えるけど、どうなんでしょうかね。こんなのは些細なこと、と2015年には思えるのでしょうか。

Snow Leopard上でTomcatとApacheをつなぐ

いろいろあってSnow Leoapard上でTomcatを動かし、:8080をつけずに動かす必要に迫られた。というわけで標題の作業をあれこれやっていたわけだ。

主に

Installing Apache Tomcat 6 on Mac OS X 10.5 Leopard or Mac OS X 10.6 Snow Leopardより引用:

Installing Apache Tomcat 6 on Mac OS X is primarily a matter of downloading the appropriate packages and then following the UNIX installation instructions included with the package.

↑のページのInstructionに沿って行った。ただし

Secure Tomcat
Setup Tomcat Java Server as a UNIX Daemon - JSVC
Compile and Install Tomcat Native Library
Configure Tomcat for Database Access

は飛ばしている。また一箇所

Installing Apache Tomcat 6 on Mac OS X 10.5 Leopard or Mac OS X 10.6 Snow Leopardより引用:

# Configure a make file to create a 32/64-bit 4-way universal binary
CFLAGS='-arch ppc -arch i386 -arch ppc64 -arch x86_64' APXSLDFLAGS='-arch ppc -arch i386 -arch ppc64 -arch x86_64' ./configure --with-apxs=/usr/sbin/apxs

のところは、エラーがでたので、-arch ppc, -arch ppc64の二つのオプションを削除した。

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なんでこのようなことを書くかといえば、先日書いた「slim3で例外発生」のエントリーが思ったより多くの人の役にたてているようだからだ。

私自身ほかの人が書いたこのようなエントリーに助けられることが多い。何がエラーメッセージがあれば、それをGoogle先生の検索窓にコピペするのはほぼ半自動的な反応となっている。

というわけで、これから「なんだこれは」というようなエントリーが散見されると思います。